川ざらいは、なぜ市民がやらなければならないのか。

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

自治会(町内会)活動に飛び込んで、環境維持・保全活動にも取り組んでいます。

 

島田市は、4月14日(日)、市内一斉の川ざらい活動を行いました。

 

島田市には、農業用水と、まだ下水道完備率が低いことから生活用水を兼ねた大井川の用水路が網の目のごとく市内を流れています。

 

用水路には、田んぼから流れ込んだ土と、生活排水から流れ込んだ物がヘドロ化し、一年間で相当量溜まります。

 

それを住民総出で取り除き、処理場迄運搬する作業です。

 

自治会では、隣組に用水路を割り振り、土のう袋を配り、ヘドロ回収用のダンプを手配します。

 

先日、川ざらいが終わったあとの自治会役員会で、「川ざらいは場所によって大変きつい作業だ。そもそも、なぜ川ざらいを市民にやらせるのか? 市役所の仕事ではないのか?」 の質問が出ました。

 

担当の役員から、「重機を使わなければならないような所を中心に市役所も出動している。場所によってはきつい所もあるので見直しをしたい。」 と説明しその場は収まったが、行政と市民の協働や役割分担の問題は残りました。

 

確かに、民間が手を出さない分野の社会的職務を、税金を託して行政に担当してもらっているのだが、行政と市民の協働や役割分担は明確にはない。

 

お金 (税金) が無尽蔵にあれば、民間に託す手もあるが、財政厳しい折り、どう選択するかはバランス (調和) の問題かな。

 

それに、たまには住民が総出し、話合いの場を作ったり、絆づくりの場になったり、そちらのメリットもある。

 

筆者は長年、ボランティア活動に携わって当たり前化している、行政との協働や役割分担を、質問者のように考える人がいることについて驚き、改めて認識を新たにした日でした。

 

協働! 協働と叫ばれていますが、行政と市民の間には隙間がある。

 

多くの市民が、自分の事として受け止めて、奉仕に自然に出て行くような、自然流が望ましいのだが。