広報しまだ ごみの分別と削減の記事を見て

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

8月15日号 「広報しまだ」 が、隣組み回覧板で回って来ました。

 

9月は、「環境衛生月間」 であるとして、お知らせ版に、「ごみの分別と削減にご協力ください。」 の記事を掲載し、市民に呼び掛けています。

 

記事は、

 

 ■ 平成30年度の島田市のごみの総排出量は、32,581トンで、市民一人年間331㎏のごみを排出しており、近隣の藤枝市焼津市掛川市の1.3倍だという。

 ■ ごみの処理経費は、14億6851万円、市民一人年間 14,902円 だという。

   全て税金処理だ。

 

 いつの間にか、市民一人当たりのごみの排出量も増え、ごみの処理経費は、1億円も増えている。

 

更に記事は、「なぜ燃えるごみが減らないのか」 とその原因を2つに絞って訴えています。

 

 ■ 「雑紙」 の分別がされていない。

 ■ 燃えるごみの3割を占める 生ごみ の削減 (水切り) が徹底されていない。

 

 その通りだと思う。

 

この2つの問題は、もう16年前に、市民が百人集まって (市民環境百人会議) を組織し、「第一次島田市環境基本計画」 を策定し、重要問題として取り上げました。

 

更に6年前に、市民が25人集まって (市民環境会議) を構成し、 「第二次島田市環境基本計画」 を策定し、ここでも最重要課題として掲げられています。

 

加えて、平成27年には、島田市 ゆめ・みらい百人会議」 の中で、島田市ごみの更なる減量化推進合同検討会」 を、行政・市民が同じテーブルに着いて発足させて、答申までしました。

 

何故、16年間も、行政や市民団体が先頭に立って取り組んで来た、「ごみの分別と削減問題」 が、減るどころか、増える傾向なのか。

 

その最大の原因は、鉄をも溶かす高温の炉 (溶融炉) で何でも焼却でき、しかも排ガスをきれいに処理できるという、近代的ごみ処理機を島田市民が選択したことに起因している。

 

近隣の藤枝市焼津市掛川市は、市民には大変不人気の、ごみの分別を強い、それを資源化する道を選びました。

 

島田市に来れば、燃えるごみの分別はなし。楽チン楽チンだ。

 

しかし、莫大な投資をした、溶融炉を簡単にあきらめるわけにはいかない。

何とかしなければならない。

 

 ■ いつの間にか、1億円もごみ処理経費が増えているが、溶融炉の改修費とメンテナンス費の高騰問題は、別個に考える重要問題だ。

 

 ■ 先ずは燃えるごみの分別と減量化 (資源化) を、徹底的に推し進める必要がある。

 

 <新聞・ダンボール・雑紙・アルミ缶の徹底回収>

 

 ■ それには、自治会と市民活動団体事業者の協力が不可欠だ。

 ■ 雑紙と、アルミ缶の回収方法は、行政回収と、集団回収の2つがあるが、自治会の全面協力を得て、完全集団回収に踏み切る。 行政回収は廃止する。

 ■ 市民にごみ処理の実態を100%公開して、新聞・ダンボールは元より、雑紙・アルミ缶の完全集団回収に、市民の協力を求める。

 

 <生ごみ

 

 ■ 島田市は、家庭内生ごみ処理 (キエーロ・電気生ごみ処理機・堆肥化処理機) に舵を切ったわけだから、これを徹底する。

 ■ 生ごみの家庭内処理は、一般市民に浸透させるのは、非常に難しい。

従って、生ごみ処理機 (キエーロ・電気生ごみ処理機・堆肥化処理機) の普及支援システム (仕組み)」 を、行政・市民団体が合同して展開し、普及まで徹底的に面倒をみることが肝心。

 

何故、ごみは減らないのか?

 

この答えは、本気になって取り組む事である。不退転の決意がいる。

 

燃えるごみが減っても、経費は減らないという説がある。本当にごみが減った時は、溶融炉を含めた根本的な対策が必要となる。