耕作放棄地の増大、新築住宅と空き家次々と、

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

しまだ環境ひろばでは、耕作放棄された街中の雑草地を開墾して、市民農園を2ヶ所維持管理しています。

 

  ■ 御仮屋市民農園 約600坪 6坪強/1区画 41区画あり。

  ■ 中溝町コミュニティ農園 約80坪 2坪強/1区画 20区画あり。

 

更に、里山に放置された竹林を開墾して、果樹園を2ヶ所維持管理しています。

 

  ■ 伊太観音様奥の梅林 15本程

  ■ 伊太八幡様西竹林を再生して果樹園に。

 

しかし、高齢化、後継難で現状を維持管理するのがやっとの状態です。

 

協働している、「相賀の里を良くする会」では、5反部(1500坪=5000㎡)程の耕作放棄された田んぼを再生して、「杏子の郷づくり」を進めています。

 

地元の60代が元気な時は、耕作放棄地の再生を引き受けて、きれいな田園風景を受け継いできましたが、今ではその人達が70歳代とすっかり歳をとり、地主に土地を返すケースが増えてきました。

 

地主さんが困っています。

 

相賀の里を良くする会も、今の状況ではこれ以上の拡大は無理です。

 

田んぼの担い手が不在なのです。

 

しまだ環境ひろばにも、島田市に広がる耕作放棄地を個人的に再生して、米作りに邁進している会員がいますが、これ以上の引き受けは無理なようです。

 

これから、街中の耕作放棄地は増える一方でしょう。

 

分散しているので、大規模農法は無理ですし、50~60歳代の農業志望者が本当に少ない。

 

しまだ環境ひろばでも、必死で後継者を探していますが全く見当たりません。

 

街中の田んぼがこれですから、里山の茶畑の荒廃はもっとひどい状況です。

 

放棄した個人所有の農地や山林は、国や自治体が税金を使って、また個人が善意で無償で維持管理してきた時代が長く続いて来ましたが、そろそろ限界にきています。

 

担い手が本当に少なくなってきました。

 

筆者は、中溝自治会の3役兼会計を担当していますが、令和2年度、行き場のない耕作放棄地が、次々と新築住宅に生まれ変わっていますが、その一方で人口減で既存のアパートはスキスキ、一体どうなってしまうのでしょうか。

 

相賀の里も、耕作放棄地の増大と共に、「空き家」の激増も深刻になってきました。

 

もっと、効率的な農業経営手法の取り入れや、若い担い手を確実に作るなど抜本的な改革を計らないと、街中の畑・農地や、里山はどんどん荒廃して行きます。

 

対策に、まだ本気になって取り組んでいません。