NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
今年も6月上旬の10日間くらいの期間ですが、「ゲンジボタル」が乱舞する季節が間もなくやってきます。
きれいな清流しか選びません。
体長は12~18ミリくらい、前胸の赤色と、黒い十字架型が目印、日没1時間後位から、オスがメスを求めて乱舞します。オスとメスの割合は3:1くらいです。
清流の低空を舞う光景は、非常に幻想的で一生忘れられません。
交尾から3~4日くらいで水辺のコケなどに産卵します。
その後、卵はふ化して幼虫は約9か月間くらい水の中で、「カワニナ」という貝を食べながら成長し、4月頃、川の土手などに穴を掘って、土の中でまゆをつくりサナギになり、6月の初旬に出てきて羽化します。
しまだ環境ひろばでは、嘗て、エサになるカワニナを清流に放流したり、沢の清掃をしたり、ゲンジボタルの生育環境を作る活動をして来ましたが、残念ながら後進に活動を譲ってもう数年以上になります。
島田市では、川根町の笹間川や、初倉の湯日川や坂口谷川の支流、大津の大津谷川の上流、東光寺谷川の上流などが有名です。
最近は、相賀の里 相賀谷川にもゲンジボタルが戻ってきましたが、まだ数えるほどしか生息していません。
しまだ環境ひろばでは、相賀の里を良くする会と、相賀小と協働して、「身近な水環境の全国一斉調査」に参画して、相賀谷川の水環境を3年連続調査してきました。
その結果、相賀谷川の水質はまずまずであることが分かりましたが、「ゲンジボタル」の生息には、もう少しであることが分かりました。
是非、人家密集地の水質改善と、現地に住む「カワニナ」の養殖で、ゲンジボタルを呼び戻してもらいたいものです。
古老の話では、昔は相賀の里も凄かった、とのことである。
残念ながら、島田市では昔ほど一所懸命になる、「ホタルバカ」がいなくなりました。
誰か、出てこないか。
もうすぐ訪れるゲンジボタルの季節を前にして、待ちわびる今日この頃です。