原発よりも再エネに「小水力発電」に再び脚光を!

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

去る4月28日、福井県の知事が、運転開始から40年を超す福井県内の原発3基の再稼働への同意を表明しました。

 

日本政府は、去る9月2050年までに温暖化ガス排出量を実質ゼロにすると表明し、去る4月22日には、2030年までの温暖化ガス排出削減目標を2013年度比で46%にすると表明しました。

 

電力総発電量に占める再エネ比率を30%台に増やし、原子力は前の計画の2割を維持するという。

 

原子力による発電2割を賄うためには、30基程度の原発再稼働が必要だという。

 

 <日本の総発電量に占める各電源の割合>

 

       再エネ  原子力  火力(水素・アンモニア) 火力(石炭・LNG

2019年  18%  6%       0%         76%

2030年  3割台  2割台      1%以上       4割程度

 

一方で、再エネ創出先進国のEU諸国は、今でも再エネ比率が40%を超え、更に先を目指しているという。

 

普及と共にコストも大きく下がっているというではないか。

 

我国は、世界に誇れる自然エネルギー(太陽光・小水力・地熱・バイオ)の宝庫だ。

 

再エネ50%への挑戦、EUにできて日本ができないわけがない。

 

原発よりも、再エネにもっと注力すべきだ。市民の協力も得られる。

 

一頃、脚光を浴びた「小水力発電の気運はすっかり萎んでしまいました。

 

静岡県も、協議会を発足させてモデル発電所建設の寸前まで行っていたのに計画は敢え無くストップ。

 

島田市でも、ある計画が進み、着手寸前でストップがかかり計画は現在中断中。

 

発電機の開発とコストダウンも順調に進んでいたのに何があったのだろうか。

 

経済的理由よりも、水利権を始めとする諸権利が邪魔をしたのではないか。

 

この度の我が国の「2030年までに温暖化ガス排出量を2013年度比46%削減」の表明により、再び水力発電に目が向くことが期待されます。

 

島田市には、水力発電候補の用水路がいっぱいあります。

 

何しろ、大井川には水は流れておらず、本流は用水路を流れているわけですから水は切れることがありません。

 

太陽光と比べれば発電効率は非常に高い。

 

ごみの問題さえ解決すれば、用水路に複数台の発電機を設置するのも可能だ。

 

づっと以前は、空調も集中方式でしたが、今は小型分散方式が主流だ。

 

どこかに小さくても良いから先ずは「モデル発電所を作って市民にアピールする必要があります。

 

島田市は、小さなモデル発電所建設の検討・研究中であることを議会で表明しました。

 

是非、行政・事業者・市民団体が一緒になって協働で立ち上げたいものです。

 

「相賀の里の会」の杏子畑の草刈りと総会に出席

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

今日(5月2日 日 am)は、「相賀の里の会 杏子畑の草刈り」「令和3年度通常総会に参加しました。

 

「相賀の里の会」は、毎月第一日曜日が、例会になっています。

 

「相賀の里の会」は、島田市相賀地区のまちづくりと活性化を目的に、平成27年(2015年)10月に設立し、今年は6年目です。

 

主な事業は、「杏子の郷づくり事業」を中核に据えて、地元の遺産(豊かな自然・耕作放棄地を活用した農作物の栽培・伝統文化継承など)を活用した諸々の活動です。

 

杏子の郷づくりは、島田市のまちづくり支援事業補助金を活用し、約300本弱の杏子の苗を植樹し、現在は増殖を控えています。

 

これ以上植えると維持管理ができないので状況を見ています。

 

300本弱の杏子の木は、耕作放棄地5面に約150本、残りは山すその農家に配布し、庭先に植えて貰っています。

 

になり、になることを夢見ています。

 

杏子は、4月上旬にピンクの花を付け、6月上旬には実を付けます。

 

耕作放棄地5面に植えた杏子と、山すその農家の庭先に植えた杏子は、やがて相賀の里の景色を変えて行くことでしょう。

 

恐らく、300本弱では面になり、線になることは無理で、苗は不足でしょう。

 

不足に気が付けば、次世代の誰かがそれを補って、相賀の里をピンクでいっぱいな地区に完成させてくれるでしょう。

 

「相賀の里の会」は、その先鞭をつけたのです。

 

筆者は、設立から5年間、事務局長として資金作りやイベントの運営に努めてきましたが、令和2年度から事務局長は後輩に譲り、「顧問」に横滑りして運営を見守っています。

 

もう2~3年は草刈りなど現役も頑張るつもりです。

 

願わくば、杏子の郷づくりを中核とした相賀地区のまちづくりが、次世代の若者たちに継承されて成功することを心から祈ってやまない。

 

 

 

高齢者も「やればできる」を読んで!

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

4月28日(金)の日経新聞朝刊 32~35頁に「2021年 DXの本格的な夜明け  

社会のデジタル化 オールジャパンで」の特集記事が組まれ、大変興味深く読みました。

 

記事は、新型コロナウイルス感染症は世界をデジタル化へと突き動かした」から始まり、コロナ禍を機に浮き彫りとなった様々な課題を解決し、レジェント(強じん)な社会構築に向け、社会全体のデジタル化を推進していく必要がある。

 

今こそ産官学が一体となって「デジタルトランスフォーメーション(DX)に挑んでいかなければいけない」と強調しています。

 

記事の中で、若宮正子さんという81歳でシニア向けのゲームアプリを開発した方が、「私は高齢者こそ、デジタル機器が必要だと思っている」との投稿記事を読んで筆者も意を強くしました。

 

若宮さんは、パソコンやスマホに距離感のある人は、AIスピーカから始めたら良い。

「テレビをつけて」「エアコンの温度を上げて」など希望する操作を口で伝えれば、スピーカの向こうで応えてくれるのがAIなんだ分かれば怖くない。

 

高齢者だって「やればできる」

 

そこで高齢者が、AIを身近に感じられるように、社会全体で応援してほしい。若宮さんは強く訴えています。

 

コロナ禍、確かに高齢者にもパソコンやスマホを介して、「オンラインお茶会」や「打合せ」が話題に上って来ましたが、今は未だネット通の一部高齢者や家族などが使い方を教えられる高齢者に限られています。

 

しかし、パソコンはともかく今やスマホの普及率は高齢者と言えども非常に高くなってきました。

 

世の中との接触を断っている高齢者は別として、サークルや趣味の会に加わっている高齢者は、今やスマホなしでは仲間入りができない。

 

日常のちょっとした情報交換や次回予定の連絡などは、LAINの交信が普通になってきました。

 

仲間の中で頑なに拒んでいる会員が、全体普及を阻んでいますが、何とか乗り越えたいものです。

 

最近、法制化の下で、制限付きですが「オンライン診療」が始まりました。

 

高齢者の殆どは「病院通い」をしています。

 

高齢者の通院は苦痛で、「オンライン診療」は喜ばれるでしょう。

 

パソコン、スマホを持っていない人には操作の簡単なタブレットを貸し出すのも普及を増長させる最善策です。

 

貸出用のタブレットは、国の予算で賄ったら良い。

 

デジタル化のコストであり、マイナンバーカードの普及と共にやって来る「各種手続きの一元化」を実現するためのコストだと考えれば安いものだ。

 

高齢者のネット環境の整備は、個人や民間の自助努力だけでは無理があり、産官学が一体となって社会全体で推進してゆかなければならない。

 

生活情報交換会4月例会で「水道と防災」を勉強

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

今日(4月30日 金 am)は、「生活情報交換会 4月例会」に参加しました。

 

生活情報交換会は,、幹事団の努力でいつも良い話を聴かせてもらっていますが、今回で132回目だそうです。

 

今日は、静岡市出前講座で、題目は、「水道と防災 災害時に備えた水の確保」と題して講師は、静岡市上下水道局 水道総務課 村松主任技師・市川主査・田村主査の3人でした。

 

今日の講演は大きく分けて、■静岡市の水道事業について」 ■「災害時の水について」の2つ。

 

1.<静岡市の水道事業について>

 

 ◆ 静岡市の水道は、行政人口約70万人弱に対して、給水人口もほぼ同じで普及率は97.8%だという。

 

 ◆ 施設は、① 取水施設(水の取り入れ)② 浄水施設(水の浄化)③ 配水施設(水の配分)の3つに分かれている。

 

 ◆ 取水は水源により、① 表流水(6ヶ所)② 伏流水(1ヶ所)③ 地下水(42ヶ所)3種類に大別される。

 

 ◆ 表流水と伏流水は薬剤+消毒剤添加、地下水は消毒剤のみ添加とのこと。

 

以上のことから想定すると静岡市の特長は、

 

 ◆ 地下水の取水が圧倒的に多い事から「軟水で美味しい」ことが想定できる。

 ◆ 地下水は薬剤は使わないとのことから、安くできていると思われます。

 ◆ 浄化された後の汚泥処理などのコストも余りかかっていないと想定されます。

 

地下水の水位や水質も定点観測されていると思いますが、何カ所でどのようにされているか知りたいところです。

 

これだけ地下水取水率が高いわけですから、恐らく地下水の水位と水質は常時安定していると思われます。

 

ちなみに、大井川の地下水定点観測によると、非常に水位は安定的で水質も良いという結果が出ていますが、島田市の水道は、表流水のウエートが高く、大井川の豊富な地下水や伏流水の恩恵を享受していない。その点静岡市はうまく地下水を活用しているように思います。

 

2.<災害時の水について>

 

南海トラフ巨大地震が起こったと想定した静岡県第4次被害想定震度分布」を基に推定した被害想定は次の通りだという。

 

 ◆ 水道管の破裂&震度5弱でタンクの緊急遮断弁が作動し断水に至る。

 

 ◆ 従って、発生日の断水率は98%だそうだ。だから自助努力で一人一日3リットルの水の確保が必要だ。

 

 ◆ 災害発生3日後のライフラインの被害想定と、7日後の被害想定を比較すると、電力の復旧(5割→2割)に比べて水道の復旧(8割→7割)は非常に遅く、完全復旧は、約1ヶ月必要と想定されるという。

 

そのためには、水の備蓄と確保が必要で、静岡市の応急水目標は次の通りだそうです。。

 

■ 地震発生から3日目程度

 ◆ 応急給水活動(一人一日3リットル)

 ◆ 個人備蓄の、一人一日3リットル(自助)

 ◆ 耐震性貯水槽・小中学校受水槽・浄水機付き学校のプール・学校設置2トンタンクの活用

 

■ 4~10日目程度

 ◆ 応急給水活動の拡大

 ◆ 一人一日20リットル 飲料・水洗トイレ・洗面など

 ◆ 配水幹線付近の仮設給水栓の設置

 

今日は良い勉強をしました。

 

筆者からは、「全国的に水道管の耐震化問題がクローズアップされていますが、静岡市の全水道管2600kmの内、耐震化の必要分と耐震化必要経費は?、水道料金の値上げでカバーは可能か?を質問しました。

 

席上での回答は、既に水道料金を14%強値上げして、耐震化を進めているとのこと。

 

南海トラフ巨大地震いつ来てもおかしくないと言われていますが、果たして今のスピードで間に合うのか。

 

市民は、非常に心配しています。

 

水は一日止まっても困ります。

 

これから、どれくらいの期間をかけて耐震化を進めて行くのか。

 

 

お金もともかく、取替を要する水道管がどの程度あって、それをどの程度のスピードで取り換えて行けば間に合うのか、それに一体いくらかかるのか。

 

14%程度の値上げであればすぐやってもらいたい、というのが市民の声だ。

 

先ずは真実を説明することが先決だと、今日は訴えたつもりですが、果たして通じただろうか。

 

 今日は、その他の質問は宿題になりましたので、一緒に回答賜わればと思います。

 

市民活動団体(ボランティア)の活動方式

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

しまだ環境ひろばは、島田市が「環境基本計画」の策定のため集めた「市民環境百人会議」を母体として結成したボランティア団体です。

 

環境基本計画の策定という使命を終えて、自ら書いた市民の取組みを市民の先頭に立って実行しようと、数十名の会員が環境5分野(水とみどり・ごみ・エネルギー・食生活・環境教育)にそれぞれ分かれて分科会を構成し活動が開始されました。

 

月一回、5つの分野のリーダクラスが集まって連絡会が開かれましたが、分科会が違えば別世界で、分科会同士の交流はあまりありませんでした。

 

筆者は、水とみどり分科会に所属していましたので、他の分科会のことは知りませんが、水とみどり分科会は山仕事(放置竹林整備・森づくり)が大半でした。

 

当時は会員も20人位おり、一斉作業日を決めて出動、外の仕事ですから雨天は中止。

 

雨が続けば作業は捗らない。

 

農作物を収穫し市民に斡旋をする、「市民の集い」などの役員の杞憂と責任は想像以上だ。

 

前に、市民ボランティア団体は、無責任団体だと書きました。

 

  ■ ボランティア=無報酬・個人都合優先

 

環境塾の開催・環境展への出展・収穫物の斡旋などなど、納期(期限)と品質(出来映え)が要求される活動に支障が出始めました。

 

いくらボランティア団体と言えども、納期と品質確保は絶対条件ですから欠かすことはできません。

 

納期と品質を確保できないボランティア団体はいてはいけないのです。

 

不足する部分は、役員クラスが穴埋めをするわけです。

 

この10年、いろいろと活動方式を模索してきました。

 

 ■ 集団活動制= 出動日を決めて一斉に出動する。

 

 ■ グループ制= 会員をグループ分けし、区割りした場所・納期・品質に責任を持って成し遂げる。

 

 ■ 主担当制= 場所・納期・品質を個人に任せる。他の会員は主担当の出動要請によって出動する。

 

最終的に行きついたのが、「主担当制」であり、各活動現場や事業はまずまず維持管理されています。

 

集団活動制は、最も無責任体制になり易く、グループ制も同じ傾向が出て、結局現在は主担当制に落ち着いています。

 

人間、責任を持たされればやる。

 

ただ、主担当制の欠点もある。

 

 ■ 口出し無用的な雰囲気になる。

 ■ 他の会員から不満も出易く、間に溝ができやすい。

 

ここは、代表や事務局の出番だ!

 

これからも、会員に目を配り、会員の参加意識を高めながら運営して行きたいものだ。

 

 

高齢者市民団体の、事業継承問題は重要課題

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

しまだ環境ひろばの会員の平均年齢が75歳を超えて来ました。

 

4月の24日に開催した通常総会の出席率は70%、30%は本人もしくは配偶者の病いが原因の欠席でした。

 

島田市が毎年発行している、島田市環境報告書」に掲載されていた環境市民団体は嘗ては数十団体が名前を連ねていましたが、現在十数団体に減っているようです。

 

その分、若い市民団体が増えていれば、新陳代謝が効いており良い傾向ですが、環境保全活動に取り組む若者の団体の話は聞こえてきません。

 

周りも見渡しても、この数年で解散した団体が多い。

 

解散手続きをキチットして解散できた団体は良いが、中心になっていた人物の支障による活動停止で自然消滅が多いと聞く。

 

NPO法人でも、所轄官庁への事業報告や役員登記が途切れて資格停止になった例が増えていると聞く。

 

先の通常総会でも、しまだ環境ひろばの今後のあり方を意見交換しましたが、解決案は出て来ませんでした。

 

しかし、自然消滅や資格停止は避けたいところだ。

 

活動現場を4つも持っているので、若い人への事業継承が最も望ましい。

 

ここ数年、可能性のある部署や団体に機会あるごとに声をかけていますが、思うように捗りません。

 

市も、当問題の重要性は分かっているものの、本問題を真正面から受け止めるまでに至っていません。

 

どこの地方自治体にも、NPOの所轄課以外に、中間のNPO相談センターがある。

 

ここが、高齢化・後継難・会員減少による市民団体の継承問題を受け付ける部署になれば有難い。

 

近々、真剣にこの問題を話合いたいものだ。

総会が終わり、事務局も現場も活動開始!

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

新年度の通常総会も無事終わり事務局は、残務整理(所轄官庁への報告と法務局への役員登記)に精を出しています。

 

一方、しまだ環境ひろばは、活動現場を4ヶ所持っていますので、現場主担当は維持管理に忙しい。

 

暇でしょうがない人達と比べれば、毎日出かける場所があるというのは幸せだ。

 

暖かくなってきました。今年も雑草との戦いが始まりました。

 

 ■ 伊太八幡宮西竹林: 約600坪(約2,000㎡) 放置竹林を果樹園に樹種転換 少しづつ果樹が取れ始めたので主担当のHさん、Sさん、R・Sさんが草刈りや樹木の剪定に忙しい。

 

今日(4月28日 水)は、早朝からHさんが、看板や休憩小屋の長椅子の修理に出動

した。

 

休憩小屋は、伊太矢倉山登山のハイカーさんの休憩所に開放しています。

 

 ■ 伊太観音様奥の梅林: 約300坪(約1,000㎡)、今年も梅花が良く咲きました。

 

主担当のR・Sさんが、梅の剪定や梅林の草刈りなど一生懸命に維持してくれています。

 

今年はどうやら梅の収穫が早まりそうです。

 

5月30日(日)に市民を集めての、しまだ環境ひろば塾「梅の収穫をしながら自然について考えてみよう」を予定しています。

 

梅を安価でほしい市民は応募ください。

 

■ 御仮屋市民農園 約600坪(約2,000㎡) 耕作放棄地を市民農園に再生、一区画約6坪(200㎡)を41区画作り市民に開放中。主担当のHさん、M・Sさんが草刈りに精を出してくれています。

 

■ 中溝町コミュニティ農園: 約80坪(約250㎡) 休耕田を市民農園に再生、元は350坪ありましたが今は駐車場に、残った80坪を4名の市民が継続して野菜・穀物を栽培中、自分で作り自分で消費する地産地消に貢献しています。

 

会員の平均年齢は75歳を越えました。

 

いつまでできるだろうか。

 

総会でも話題になりましたが、今後もできる範囲で運営して行こうということです。

 

近々、市・農林整備課に出向き相談を持ち掛けたい。

 

折角ここまで維持管理してきたものを、再び放置するのは余りにも忍びない。

 

すっかり歳を取りましたが、島田市の中で、ここまで頑張っている環境市民団体は余り見当たらない。

 

頑張っている数人の会員に、何か報いてやりたいといつも思っています。