NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
9月17日から「家庭ごみの減量シリーズ」を毎日書き始めて、今日(9月27日 火)は11日目(NO.11)です。
ごみの減量は、「分別・資源化・お金に換える」ことに尽きますが、分別の方法はごみの種類毎に全く変わりますので、「生ごみ」・「雑紙」・「古布類」・「プラスチック」・「使用済天ぷら油」・「剪定枝・草等」、順番に論じてきました。
資源ごみ(ビン・缶・新聞紙・ダンボール等)の分別は当たり前で習慣化しましたが、生ごみ等生活ごみは、「燃えるごみ袋」にごちゃまぜに入れて、焼却センターで高いコークスや石油を使って焼いています。
あたかも焼くことが当然のように習慣化していますが、分別すれば全て資源化できるもので、実はごみと言われるものはなく、宝の山なのです。
■ 生ごみ → 堆肥化・飼料化
■ 雑紙 → リサイクルしてまた紙に
■ 古布類 → 発展途上国でリユースに、リサイクルして繊維に
■ プラスチック → リサイクルして新たなプラスチックに
■ 使用済天ぷら油 → トラックやバスや農業機械の燃料(軽油)に
■ 剪定枝・葉っぱ・幹・草類 → 堆肥に
今回の「家庭ごみの減量シリーズ」では、ごみの種類毎に、なぜ「燃えるごみ袋」に入れるのか、どんなクセがそうさせているのか、習慣化してしまった「悪いクセ」をどう「良いクセ」に直して行ったらいいのかを論じて来ました。
これを解決する方法は一つだ。
市民が自ら現状の異常さに気が付き、市民が反省し、市民が対策を考え、市民が実行し、市民が評価して、ごみを無くして行くしかないのだ。
いくら啓蒙しても、いくら指導しても、市民がその気にならなければ成果は上がらない。
三菱総研理事長の「小宮山 宏」さんは、「日本は資源の輸入国であり、これまで輸入した資源を完全にリサイクルして行けば、もう資源を輸入することは不要だ」と言っていますが、やや極端な発言乍ら、「ごみという物」はない、を言い当てていると思います。
ごみが全くゼロになることはありませんが、現在は余りにも安易に燃やしていませんか。
一般市民の代表者と、長年ごみの減量に取り組んで来た市民グループと、事業者・若手の行政マンでワーキングを持って短期間で結論を出したいものだ。
「しまだ環境ひろばの日記」を読んでくれた、某市民グループの代表Sさん(主婦)は
■ ゴミ削減に向けては、みんな少なからず意識はあるものの実生活に結びつかない…と言うよりも「知らない」んだと思います。
■ 減らす手段を知らないのはもちろん、今私たち(地球)が危機的な状況に置かれているということを知らない。知っていたとしても、危機感がないから行動できないと言いそして、ごみ減らしは「楽しく」やらなければ進みませんね、とメールを寄せてくれました。貴重な意見でした。
やることは決まっているので、どうして楽しくやるかです!
「家庭ごみの減量シリーズ」は、明日(9月28日)でひとまず最終回としたい。
折しも、「広報しまだ 9月号」で、染谷市長さんが自ら書いている「市長羅針盤」でごみの減量を切実に訴えています。
明日は、「市長羅針盤 ごみ減量に秘策はあるか」を題材にして論じ、最終回としたいと考えています。
お楽しみに!