NPO法人 しまだ環境ひろば 「森づくり 担当」 と 「事務局」 です。
しまだ環境ひろばでは、設立 (平成15年) 以来、島田市で暴走する孟宗竹による、「放置竹林=荒廃竹林」 の影響を訴えてきました。
訴え始めた当初は、島田市の山すそ (国道一号線沿い) に広がっている放置竹林の暴走を止めるべく、いくつかの竹林の皆伐や間伐に挑んできました。
また、行政と協働して、「竹破砕機」 の導入を図り、竹林所有者への貸し出し制度もスタートし今日に至っています。
今日 (10月18日 水) の日経新聞朝刊 38頁 社会欄に、見出し 「竹前線 破竹の北上」 の記事が載りました。
東北大学や、長野県環境保全研究所などの研究グループが、温暖化で竹の生育に適した環境が広がり、里山の管理などに悪影響を与えるリスクがあるとの予測をまとめたという。
暴走をしているのは主に、「孟宗竹」 であるが、ひと頃までは孟宗竹の北限は、東北と言われてきましたが、今回の報告は、北海道の函館周辺、このまま温暖化が進めば、北海道全域に達するという。
記事は、竹林が拡大すればコナラやミズナラなど他の樹木が圧迫され、里山の景観や植物の多様性が損なわれると警笛を鳴らしています。
しまだ環境ひろばが、設立以来訴えてきた事が間違いではなかったことが証明されています。
残念ながら、しまだ環境ひろばの思いは達成できなく、今や市内伊太地区で2ヶ所 (伊太の八幡宮西竹林 ・伊太矢倉町公会堂横竹林) を維持管理するのがやっとの状況でなさけない限りです。
放置竹林の再生活動の後継者を生み出すことができませんでした。
島田市の孟宗竹の暴走も、物凄い勢いで進行しています。
山すそから、どんどん頂上へも向かっています。
農家の高齢化が進む中、孟宗竹の暴走は手の打ちようがありませんが、孟宗竹を使った事業開発を夢見るばかりです。