地下水と用水路水は、有効に使われているか?

NPO法人 しまだ環境ひろば 「市民環境塾 担当」 と 「事務局」 です。


一昨日 (11月18日 土 AM/PM) は、市民環境塾 「南アルプスを源流とする大井川の地下水をバスで巡ってみよう」 を、環境課と共催して実施しました。


「広報しまだ」 による募集は、予定人員は 先着順 30名でしたが参加希望者が殺到し、環境課の計らいで38名に増員、数名断ってしまいましたが、締めてみるとドタキャンもあり、総員31名の参加でした。


目的は、私たちは、南アルプスを源流とする大井川の恩恵を毎日享受していますが、余りにも無関心です。


大井川の水は、地上は用水路を流れて水道や農業用水や生活用水に使われています。


一方地下には私たちが知らない、世界にに誇れる豊富でしかも純度の高い水が溜めれれています。


用水路見学は何回も実施していますので、今回は地下水に照準を当てて下流域の地下水の実態とその使われ方を視察・研究することです。


行程は、島田市役所(出発)〜大井神社〜(株)大村屋酒造〜大井上水道事業団(金谷)〜吉永コミュニティパーク(焼津)〜木村飲料(株)〜吉田養鰻場〜大井川流域まちかど博物館(堀本邸)〜細島発電所島田市役所(帰着) など過密スケジュールでした。


大井川流域の地下水が豊富なこと、純粋なことは民間企業は一番知っている話。


知らないのは、一般市民ばかり。


訪問先の企業は、どこも地下水の有難さ、貴重さ、上質さを良く熟知しその恩恵を享受しています。


特に大井上水企業団 様説明には驚きました。


  ◆ 水源はすべて大井川・大代川水系の伏流水 (浅井戸) である。


  ◆ 年間を通じて安定しており、過去と比べても水位の変化はない。


  ◆ 水源の原水の水質は、純水で、加工の必要がない。 従って水道料金は極めて安い。


堀本故文書館では、大井川の水の豊富さ、水質の良さの理由を教わりました。


  ◆ 大井川の水位調査開始以来、過去50年間ほとんど変わらない。大昔も変わらない。


  ◆ 沿岸線は、砂泥礫互層になっており、地下水流出を阻止している。


  ◆ 同時に海水も入り込まない。


  ◆ 従ってまだまだ企業誘致の余力がある。


最後に、今回の目的外ですが、平成28年4月に開設した、「細島 (小水力) 発電所」 を見学しました。


用水路の水を2m落とし込んで発電する、「小水力発電」 です。


島田市には、小水力発電可能な用水路がいっぱいあります。


今回は、島田市には、お茶だけではなく、豊富な大井川の水があり、上を流れる用水路も、下を流れる地下水も、まだまだ有効に使われていないことを知りました。


本当に貴重な勉強をしたと思います。


何とか、大井川の水をもっと有効に使って、島田市を活気あふれる市にしたいものだ。