「真の連携・協働」を模索

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

しまだ環境ひろばは、平成15年8月に設立し、環境分野を5分野に分けて、それぞれ分科会を配置して発足しました。

 

➀ 水とみどり(自然環境) ➁ ごみ(ごみの減量) ③ エネルギー・まちと交通(省エネ・地球温暖化防止) ④ 食生活(安心安全・伝統食の継承) ⑤ 連携・環境教育(4つの分科会から委員を出して組織化)

 

元々は、平成15年3月に発令した、「第一次 島田市環境基本計画」策定のために集められた島田市環境100人会議」を母体として結成された会でしたので、発足当時の会員は数十名おり、5つの分科会は切磋琢磨して活発な活動を繰り広げておりました。

 

ところが、6年目に会の路線問題や主導権争いで、5つあった分科会の内の3分科会の多くの会員が退会、どうやら退会をした方々は解散を目論んでいたようですが、成就せず、その後新しい会を起こされたようですが、その後の活動情報は聞こえて来ません。

 

今思えば、分科会リーダクラスの不毛の争いであったと思います。

 

残された2つの分科会(水とみどり・食生活)は、5つの分科会に会員を再配置して、平成21年4月再スタートを切り、改めて環境5分野活動を開始しました。

 

多くの市民団体が、大体5~6年目で路線問題や、主導権争いとなり、解散や事業規模の縮小の憂き目に遭遇するようで、しまだ環境ひろばもそれを経験しました。

 

平成22年には、NPO法人化」して今日に至っていますが、現在会員数は14名、会員は高齢化し発足当時の活況はありませんが、島田市の市民環境団体の中では最も活動している団体と自負しています。

 

 ■ 2ヶ所の農園・1ヶ所の梅林・1ヶ所の竹林・果樹園を維持管理しています。

 ■ しまだ環境ひろば塾(市民環境塾)を年間数回開講しています。

 ■ 創立以来、「島田市くらし・消費・環境展」に連続出展、実行委員長6回目

 ■ しまだエコ活動制度に9活動を登録し活発に活動中、毎年発行している「島田市環境報告書」に連続紹介中。

 ■ ブログ「しまだ環境ひろばの日記」を投稿中、今年度で3200回

 ■ 今話題の、「小水力発電」や「ごみの減量化」に取組んでいます。

 

島田市も、「第一次・第二次 環境基本計画書」「第一次・第二次 一般廃棄物処理基本計画」、「第一次地球温暖化対策実行計画」の策定など、精力的に計画立案・実行を進めていますが、なかなか実態は変わりません。

 

しまだ環境ひろばも頑張ってきましたが、成果という面では非常に物足りなさを感じます。

 

市民活動で成果を云々することは好まれませんが、やはり成果が無ければ、達成感や、やりがい、満足感が湧きません。

 

成果とは、省エネや地球温暖化防止に貢献し、経費節減に結び付き、結果市民生活が向上し、豊かになることです。

 

「この焦燥感は何なんだろう」と、この10数年考え続けてきましたが、行きついた結論は、「連携・協働」の少なさだろうと思います。

 

「連携・協働」は、あらゆる計画書に散りばめられていますが、「真の連携・協働」は極めて少ない。

 

物事の構想段階で市民の声を聞くことや、報告会や意見交換会は多いが、実行段階での資金を再配分しての「連携・協働」は非常に少ない。

 

小さい事で良いから、行政・事業者・市民が同じテーブルに着いて、企画・実行・評価・見直しまで一気通貫で成しえて、やりがい・達成感・満足感を味合うことは殆どない。

 

本当に小さいことで良いのです。その積み上げが成果を上げて行きます。

 

この数年、市民団体同志、行政間、企業との連携・協働が殆ど途絶えている現在、何とか努力してみたいものです。