国勢調査開始、反省や改善点多し。

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

9月14日(月)から、調査員による国勢調査票」の配布が始まりました。

 

筆者も今回で3回目の調査員を引き受け、調査世帯一覧表の作成と調査票の袋詰め等の準備を終わり、14日(月)から配布を開始しました。

 

国勢調査員を引き受けるような人は、一概に几帳面でせっかちな人が多く、短期間で配布を終えようと初日から頑張る人が多い。

 

筆者も、割り当てられた百数十戸分の調査票を持って、朝から夜まで2日間で85%を配り終えましたが、15%はアパート関連でこれから苦戦が予想されます。

 

開始日が月曜日ということで「空振り」が多い。

 

2日間を終えて多くの反省点や改善要望が出てきました。

 

■ 調査票配布開始日

  ◆ 原則として月曜日開始日は良いが、前日の日曜日からの開始もOKとした方が良い。月曜日だと初日から空振りが多く、調査員の気勢が削がれます。

  ◆ 調査員は、曜日に関係なく早く終わりたい一心です。

  ◆ 調査員と行政間の問合せ等は月曜からの受付で良い。

 

■ コロナ下での訪問面会の制限

  ◆ 原則として、面会は避けてインターホンで、訪問の目的、世帯主の氏名、住所、家族数(男・女)、回答方法(NET・郵送・調査員回収)を聴取するよう指導を受けたがそれは無理だ。

  ◆ 特に世帯主のフルネームは、当て字が多くインターホンで聞いても正確に漢字を書くのは至難だ。現場を知らない人の発想だと思う。

  ◆ 筆者はマスク着用で全員と面会した。

 

■ 回答開始日の制約

  ◆ 回答はNET、郵送、調査員回収かを選択願っているが、NETを選んだ人は9月14日からの回答ができるが、郵送を希望した人は10月1日前の送付は不可となっている。

  ◆ 調査はあくまで10月1日時点であるので、NETの場合は修正が可能、郵送の場合は修正ができないことが理由だと思うが、それにしても郵送を選んだ人は半月も手元に保留して、どこかに紛失などの心配も出て来る。

  ◆ 半月以内の変更や移動が考えられない人は、NETと同じ9月14日送信で良いのではないか。

 

■ 調査票の追加

  ◆ 調査票には4名記入ができるが、訪問の結果5名以上の場合はもう一枚調査票を追加しなければならないが、現場で素早い対応を要す。

  ◆ 郵送を選んだ人には確実に調査票を一枚追加しなければならない。

  ◆ NETを選んだ場合には、追加は不要か。

  ◆ 郵送かNETかを決め兼ねている人にも念のため一枚追加をしておく。

 

■ 袋詰めした調査票の運搬袋(エコバック)の扱いにくさ

  ◆ 調査員は、運搬袋にたくさんの調査票を詰めて訪問するわけであるが、玄関先で袋を地面に置いて面会するが、運搬袋から調査票を非常に取り出しにくい。

  ◆ 先ず袋を地面に置いた時に、袋が縦に立つことが重要だ。

  ◆ 調査票は、調査区番号ごとに世帯番号が振られているので、調査区番号ごとにしっかり仕切って混ざらないことが肝心。縦に立つダンボール板のような仕切版があると非常に便利で、配布間違いがなくなる。

  ◆ 現在の運搬袋は、布製の丈夫な袋だが、調査終了後行政が回収しても処分に困っていると聞いています。

  ◆ 思い切って、縦に立って、中に立つ仕切版を3枚位入れた、軽く丈夫なダンボール仕様等に変更する。調査終了後はリユースかリサイクルに回す。

  ◆ 雨天の場合には特に、現在の仕様では使いにくい。

 

■ 調査項目の削減

  ◆ マイナンバーカードの普及を前提に、次回からは「前回と同じ」という項目を作って調査項目の大幅削減を目指す。

  ◆ 筆者が巡回した中で、一人ぐらしの人を中心に前回と同じ人が半分位いる。

 

■ 集合住宅(市・県営等公営住宅・マンション・アパート)の調査の困難性

  ◆ 公営住宅の居住情報は、調査員に空き家情報などを事前に提供されるべきだ。

  ◆ 国から住宅会社に、調査員からの空き室の問い合わせに協力するよう通達すべきだ。

 

年々、調査員のなり手が無くなり、今回は61万人(前回は70万人)に止まり、その分調査員一人当たりの守備範囲が拡大しています。

筆者も前回は60戸位だったと記憶していますが、今回は正味130戸以上となっています。

 

次回に向けて、調査員の増強や労度軽減策を是非考えてもらいたい。