紙おむつとプラスチック製品のリサイクル

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

紙おむつのトップメーカ ユニ・チャームが、昨日(10月22日)使用済の紙おむつを、新たな紙おむつに再生する事業(水平リサイクル)を始めると発表しました。

 

 ※ 水平リサイクルとは、リサイクル前のと同じ商品に再生することをいう。

 

自治体では、紙おむつは生ごみ同様に「燃えるごみ袋」に入れて回収し焼却していますが、たくさんの水分を含み燃料を食うことでお荷物的存在です。

 

 ■ 自治体と組んで使用済の紙おむつを回収し、リサイクル施設パルプを取り出し、新たな商品に再生し、リサイクル商品として売り出すという。

 ■ 取り出したパルプを滅菌し、新品と同様の品質に戻す技術を開発し、厚生省のリサイクルの基準も既にクリアしたという。

 

紙おむつの需要はこれからも増え続けていく中で、自治体のごみの削減に貢献するばかりか、ひいては二酸化炭素(CO₂)の削減に大貢献となり高く評価される。

 

当面、2030年までに全国10カ所程度を計画している模様だが、是非共地方の自治体まで早く拡大してもらいたい。

 

さて、去る7月21日、政府が「文房具や台所用品などのプラスチック製品」を資源ごみとして分別回収することを発表し、各自治体では具体的な実施案を検討しています。

 

現在多くの自治体では、これらのプラスチックは「燃えるごみ袋」に入れさせて回収し焼却処分しています。

 

既に一般家庭に分別を徹底し、資源化している自治体もある。

 

これからは、ペットボトルや食品包装などとまとめて資源ごみとして扱い2022年以降の実現を目指して再利用を促していくことになるという。

 

紙おむつのリサイクルと同様に、プラスチック製品のリサイクルも可及的速やかに進めてもらいたいものだ。

 

プラスチックは、焼却炉の燃料代わりになるのでリサイクルをためらう自治体もあるが、燃やせば温暖化ガスの排出量の増加につながり、やはり基本的にリサイクルが正しい手段であることを忘れてはならない。

 

紙おむつもプラスチックもリサイクルをするとなれば、一般家庭での「分別作業」と、決められた場所への排出が徹底されなければならない。

 

そのためには、ルール化とその徹底、並びに諸々の準備が必要となる。

 

特に紙おむつは、ユニ・チャーム」との協働事業になり、早く手を上げる必要があり、自治体のやる気にかかっています。

 

経費節減、温暖化ガス排出量削減に結び付くものであり、島田市でも手を上げてもらいたいものだ。