NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
年が明けて、令和2年度もあと2ケ月半で終わる。
新年度の役員選出の時期になりました。
最近、市民団体(自治会・NPO)の役員のなり手が減少し、組織の存続が問われています。
特にNPOは、高齢化、会員減少、中でも後継難で、解散や自然消滅が増えています。
そんな中で、自治会は隣組の組長や係員は順番制で、委員会や団体の世話役は話し合いで何とか決まって行きます。
執行部役員(3役)も、選考委員会がスタートし、人選に苦労しながら何とか決まって行きますが、留任が多く人材の育成が滞っています。
一方、NPOの役員は、同じ人が毎年留任し人事が硬直化し、後継難を更に助長しています。
しまだ環境ひろばも同じです。
自治会は、市政の情報伝達という重要な任務を担うと同時に、地域内の融和や絆づくりの要として、住民も認識し、行政も片腕として維持向上に努めています。
一方のNPOは、環境・防災・教育・観光など分野ごとに精通した市民が、それぞれ専門知識と経験を持って会を設立し、それぞれの分野の地域活動の中で主導的役割を果たしていますが、あくまでも自発的です。
従って、行政との協働はあっても、行政から組織の維持向上のための直接的支援はなく、自治会との大きな違いがあります。
何故、市民団体の役員のなり手が少ないか。
確かに要因の一つにボランティア(基本的に無報酬)もありますが、自治会もNPOも経験している筆者は次のように感じます。
■ 市民団体の役員をやっても良いと思っている人は、世の中への恩返し・貢献を考えていますので、報酬よりは、やりがい、達成感、満足感です。
■ 自治会は、何かに挑戦して成果を上げるようなことは殆どなく、融和や絆づくりが活動の中心になるので達成感などはなく、ビジネスを経験してきた人から見たら非常に軟である。
■ NPOは、前述したように専門分野であるので、結構その道のプロやセミプロや一家言を持った人がいて、議論が合わずそれが嫌で辞めていく会員もいる。また市民団体であるので市民活動家とビジネスマンとは最初からそりが合わない。
さて、自治会を活性化するためには、イベントや行事の遂行の他に、一年で一つで良いから、懸案事項を片づけて行く、やりがいを目標化し、達成したらドンドン後継に譲って行く仕組みにすべきと思う。
自治会の中には懸案事項がいっぱいあり、殆ど手がついていない。
これから若いリターヤー組(60代)が地域にどんどん出て来る。
しまだ環境ひろばも、後継者づくりに失敗している。
NPOは、目的をもって設立しているわけだから、意見の合わない人同士は速やかに分裂した方が良い。
そうした上で、目標を立て完遂して行き、タイミングの良いところで後継に委ねて行く仕組みにすべきと思う。
もう一つは、地域では予算をもっているのは市政であり、市政とNPOはどう連携・協働するかも極めて重要である。
今、NPO同志や行政との協働はうまく行っていない。
課題は多い!
勿体ない限りである。
もっと仲良くして、成果を上げる方向に行かないものだろうか。
最近、連携や協働を毎日のように考える、今日この頃である。