プラの総量規制は、4R(3R+Refuse)で!

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

しまだ環境ひろばでは、ごみの減量問題は一番の課題で、設立した平成15年(2003年)から、先進都市の見学(東京都戸田市・町田市・静岡県富士市藤枝市)や、それを参考に市民への普及活動を展開し成果を出してきました。

 

 ■ レジ袋の有料化=マイバック持参運動・風呂敷講座・マイバックづくり教室

 ■ 生ごみの自家堆肥化処理=さんさんボックス式と腐葉土式の開発と勉強会

 

筆者宅では、雑紙の分別・生ごみの自家堆肥化(腐葉土式)を日課としていますが、

燃えるごみ袋に入れているごみの量が中々減りません。

 

島田市平均の「燃えるごみ」の組成率(数字は公開されていないので推定)は

 ◆ 生ごみ 35% ◆ 紙類 30% ◆ その他(プラ・その他)35%

 

減らない理由は、その他(プラ・ビニ・古布・剪定枝・雑草など)の中のプラ・ビニの増え方が異常で、重量はともかく、体積では減るどころか増えていると思われます。

 

最近は、お菓子や食料の袋や箱の殆どはプラである。

 

ひどい例は、プラの箱の中の個装がまたプラである。

 

プラの箱は平らにたたみにくく、かさ張り、そのまま「燃えるごみ袋」へ、誠に始末が悪い。

 

安価軽量清潔見映えも良く便利この上ないプラであるが、一旦作り出したプラは、炭酸ガスや無機物にまで分解されるためには数百年~1000年を要するという。

 

その一部がマイクロプラスチックという微細片になって海洋に流れ出し、昨今大問題になっている。

 

日本は年間約900万トンのプラが廃棄されているが、その殆どは「焼却」「埋立て」「再利用」処理されているが、約14万トン(1.2%)が環境中に流出しているという。

 

再利用(マテリアルリサイクル)が望ましいが、社会に出回るプラの総量を減らす〈総量規制〉努力をせざるを得ない。

 

便利この上ないプラであるが、これからは環境への心遣いを製品に求めて行かねばなりません。

 

3R(Reduce リデュース・Reuse リユース・Recycle リサイクル)に加えて、みんなで4R(Refuse リフューズ)を推進するまちづくりをしていかなければなりません。

 

漸く産業界では、包装素材の見直しが始まっています。

 

 ◆ 石油由来の包装容器から植物由来の素材への動き。

 ◆ プラを原料として再製品化・再利用の動き。

 ◆ 文房具や台所用品などプラ製品を分別回収し資源ごみとしてリサイクルの動き。

 ◆ ストローや箸も植物利用の動き。

 

これ等の動きを応援して行こう。