NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
島田市では、国道一号線沿いの山すそに、放置、荒廃した竹林が暴走、場所によっては山全体を覆い隠すほど広がっています。
果樹園や茶畑など管理している農地は、進出してきた竹の子を小まめに除けば、侵入を防げますが、耕作放棄地には瞬く間に入り込み、気が付いた時には手が付けられないような竹藪に変身します。
侵入した竹は、果樹や茶の木や雑木を死滅させてしまいます。
また、竹は浅く根を張って面積を広げて行きますので「表層雪崩」の危険もあります。
しまだ環境ひろばは、平成15年設立以来、「水とみどり分科会」が中心となって、
毎週日曜日に市内の数カ所の皆伐作業に出動してきました。
島田市と協働し「竹破砕機」も購入し、利用規定も作り竹藪を所有する農家に貸出し今日に至っています。
竹は中国から渡来し、九州・西日本・東海・関東まで進出、東北・北海道はまだまだですが日本全土が亜熱帯化していますので時間の問題です。
そんなわけで竹問題は、全国的問題化し、10年前までは「全国竹サミット」や「静岡県竹サミット」などが開催され、全国から多数の関係者が集まりました。
■ 竹を粉砕する「竹破砕機」製造会社
■ 竹をパウダー化(粉)する機械の製造会社 ■ 竹の堆肥づくり業者
■ 竹を焼いてつくる竹炭製造業者 ■ 竹を加工して竹細工業者
しまだ環境ひろばも、多数の関係者が出席して学習し、市民を竹林に集めて、「竹の伐採講習会」や「竹破砕機の講習会」や竹パウダー(粉)を使った「竹パンづくり」などを精力的にこなして来ました。
誠に残念がら、しまだ環境ひろばの会員の高齢化、会員数の減少と、若い担い手の継承ができず、すっかり暴走竹林再生活動は下火化してしまいました。
しまだ環境ひろばでは現在、過去に皆伐し果樹園に再生した「島田市伊太八幡宮西竹林 約600坪」と「島田市伊太観音様奥竹林 300坪」の2ヶ所を継続管理するだけに止まっています。
孟宗竹の暴走を止めようと立ち上がりましたが、大きな成果も得られず誠に残念です。
そういう中で、浜松市の「ジー・ディー・エス」という会社が、孟宗だけを使ってブランド名「浜松メンマ」の製造を始めたとのニュースに接しました。
とにかく、暴走する孟宗竹を壊滅するには、需要の掘り起こしと、伐採・運び出しの効率化が最大の課題です。
日本人はラーメン好き、メンマは欠かすことのできない添え物で期待大です。
シャキシャキ感も良いそうで期待が持てそうです。
下火にはなりましたが、NPOの孟宗竹伐採活動(供給)と製造が手を組めば面白いコラボができそうだ。
成功を期待したい。