ワクチン接種予約の混乱に寄せて

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

75~84歳までを対象とした、新型コロナウイルスワクチン接種」の予約で全国的に混乱が続いています。

 

ほとんどの自治体が、3つの方法(① 電話 ② スマホ<LINE> ③ インターネット)で予約を受け付けていますが、特に電話予約が混乱しているようです。

 

 ■ 電話予約: 日時・接種場所の確定と、その他諸々の質疑応答に時間がかかり、つながらない、待機電話が殺到等大混乱をしている。

 ■ スマホ<LINE> ■ インターネット: 生年月日・接種日時・場所の指定ができない高齢者がいて予約不可、最後は諦めて電話に切り替え混乱を助長している。

 

このため、いくつかの自治体で、予約を取止めて「行政からの接種日時・場所を指定する方式」に切り替えたという報道がなされています。

 

指定日の変更依頼が少し発生しているようですが、この方式は総体的にスムーズに運んでいるようです。

 

75歳以上の高齢者は、指定されれば大概の人はそれに従う。

 

予約漏れもなく、公平に行きわたるのでこの方式が案外良いかもしれない。

 

一方、自治体によって予約開始の案内(予約方法など)・接種券・かかりつけ医一覧表の着信時期がまちまちで、国の発令から半月過ぎても案内が来ない自治体がある。

 

案内の発送から接種まで、何と時間と手間とコストがかかるものだ。

 

9月には、漸く「デジタル庁」の設置も決まった。

 

ワクチン接種予約の混乱回避のためにも、以下の2つは早急に実施をしてもらいたいものだ。

 

 ■ 高齢者のオンライン診療の確立

 

   ◆ 高齢者の殆どは何らかの病気や健康維持があって、常時かかりつけ医と関わっています。オンライン診療を確立すれば、かかりつけ医によるワクチン接種は一発で完了できます。

   ◆ そのためには、高齢者のデジタル化(情報通信機器整備と操作方法等バックアップ)の推進を計ってもらいたい。

   ◆ 情報通信機器の無い高齢者には無償貸出する。通院回数の減少は高齢者は喜びますし、国民一億総デジタル化の費用と見れば安いものだ。

 

 ■ マイナンバーカード」の普及

 

   ◆ マイナンバーカードの普及率を上げて、公平で且つスピーディな情報通信システムを確立してもらいたい。

   ◆ 給付金の一律給付・ワクチン接種の予約などなど、速さが決めての行政サービス率を上げてもらいたい。

 

コロナ・デジタル化・地球温暖化防止(気候変動・脱炭素等)、いくつかの危機が押し寄せ、本当に国も自治体も大変な時期ですが、是非頑張ってもらいたい。

 

そして、国民・市民にもできることをもっと話しかけてもらいたい。