コロナ禍、個人の権利問題はもっと議論をすべき。

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

突然の高熱に襲われ、幸いかかりつけ医の適切な診療と、PCR検査結果で陰性という安心感を得て、10日間で元の平穏な生活に戻りました。

 

日常の平穏な暮らしの有難みを感じています。

 

さてコロナ禍、世の中は「ワクチン接種」・「オリンピック・パラリンピック開催可否」・「脱炭素」・「デジタル化」、「中国問題」などなど非常に騒がしい。

 

テレビを見ても、ラジオを聞いても、新聞を見ても批判番組ばかりで気持ちが塞がるばかりである。

 

菅首相一人が矢面に立って責め立てられていますが、危機に遭遇した場合の危機管理の問題で、我が国は平和ボケ!、我が国は法治国家であり、平時から危機に対応した法整備をしておかないと何もできません

 

現行法で対応できるところまでは誰でもできますが、新しい分野の対策はいくら首相でもできません。

 

だから平時に、緊急事態を想定した法整備が必要です。

 

我国は黒船しかり、外圧に接しないと準備ができない国です。

 

総論賛成でも、いざ各論になると中途半端な法改正で終わり、これだけの危機が押し寄せた今、一気に過去のツケが噴出しています。

 

ワクチンの国内開発・承認問題、接種の打ち手の拡大問題、マイナンバーの普及の問題、再エネに関わる各種規制問題等々、あらゆるところに厳重な規制がかかり発展を阻害しています。

 

勿論、何でも自由というわけにはいかない。そこには当然制約はありますが、余りにも個人の権利を優遇し過ぎて、全体の利益が阻害されるケースが出てきています。

 

最近、個人の権利の制限問題がクローズアップされています。

 

去る5月12日(水)午後8:00 BS8フジテレビ プライムニュースという報道番組で、元衆議院議員議長の伊吹文明氏、大阪市立大学大学院准教授 斉藤幸平氏日本大学危機管理学部教授 矢崎 彰氏 3氏による「気候変動問題」の討論番組を興味深く見ました。

 

番組の中で、斎藤幸平准教授は、コロナ禍で「世の中は新しい時代に入った=人新世」とし、10%の人間がこの世の中を独り占めしている状況を打破し、みんなでシェアーする仕組みをつくることを強調しています。

 

しまだ環境ひろばは、政治やイデオロギーとは一線を引いていますが、一握りの富裕層が気候を脅かしていたり、個人の自由を余りにも尊重しすぎて全体の幸せを軽んじることは許されないと思う。

 

本件は非常に難しい問題を孕んでいますが、議論は大いにして平時に法整備を計らなければならないとことは確かだと思う。

 

番組を見て強く感じました。