NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
去る7月19日から10回シリーズで始まった、日経新聞朝刊 経済教室 「ごみの削減を考える」が今日(7月30日)で終わった。
投稿者は、京都大学准教授 浅利 美鈴 氏でした。
しまだ環境ひろばは、市民環境活動団体として、島田市の「ごみの減量問題」に取り組んでいますので、何かヒントは無いかといつもごみ情報には敏感になっており、当連載も期待して毎日読んでいました。
■ 第①回 7月19日 「”もったいない” が捨てられる 」
■ 第②回 7月20日 「社会・経済情勢を映す鏡」
■ 第③回 7月21日 「災害廃棄物を減らす方策」
■ 第④回 7月22日 「プラスチックと向き合う」
■ 第⑤回 7月23日 「”食品ロス”ゼロを目指す」
■ 第⑥回 7月26日 「処理技術進化とリサイクル」
■ 第⑦回 7月27日 「無駄を富に変えるビジネス」
■ 第⑧回 7月28日 「京に息づく”始末の心」
■ 第⑨回 7月29日 「”SDGs”との深い関り」
■ 第⑩回 7月30日 「新たな課題と消費者の意識」
シリーズ第①回は、日本はおろか世界中でごみの中身は類似化し、特に共通するのが「もったいない」ものの多さだという。私たちはいつの間にか傲慢な暮らしが身に着いてしまった。
第②回は、私たちの暮らしには「ごみは燃やすもの」が、生活の基本となってしまった。
第④回では、私たちは、軽量で加工性が高く安価なプラスチックの便利性に余りにも依存し過ぎたが、資源循環と真剣に向き合う必要がある。
第⑤回では、買いすぎ・作り過ぎ・食べ残しの食品ロス問題、第⑥回ではリサイクルの拡大や変革の必要性。
第⑧回では、観光都市京都市は家庭ごみ有料指定袋制を導入し、一日一人400g弱とごみの削減に成功しているが、京都人のケチや「始末の心」とうまくマッチした。
第⑨回では、ごみ問題はSDGsの17の目標の全てと何らかの関係があり、非常に重要な問題である。
最終回の第⑩回は、ごみ問題は、生産者・流通業者・国・自治体と合わせて、排出者である消費者も責任を持たなければならない。と強調しています。ごみをゼロにすることは難しくても、見方を変えることで、無限大の資源や価値に変えられるので、今がチャンスだと結んでいます。
ごみの削減問題は、世界中、日本全体の問題ですが島田市でもこの十数年、基本的に何も変わらず、ごみの量は高止まりしています。
一般市民が「自分ごと」に考えていない事です。
今回のシリーズからいくつかのヒントを嗅ぎ取りましたが、一番鈍感なのが消費者(一般市民)であり、もう一度市民にごみの減量の具体策を提案してみて、それでもごみの量が減らない場合は、京都市のように「燃えるごみ袋の有料化」も必要かも知れない。
今回の「ごみの削減を考える」シリーズは、ごみ問題を再考する良い機会とヒントの習得に役立ちました。