台風14号は迷走、気候変動の影響か。

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

東シナ海で停滞していた台風14号は、温帯低気圧に変わって九州北部に上陸し西日本から東日本を通過し三陸沖に抜ける筈でしたが、再び勢いを盛り返して福岡県に上陸し西日本を横断し東日本に向かっています。

 

最近の台風は迷走することが多く気象庁泣かせだ。

 

台風が最初に福岡県に上陸するのは70年振りだという。

 

気象庁は、東シナ海温帯低気圧に変わるとの予報を発表した手前、修正にやっきで広範囲の大雨や強風に対する警戒を呼び掛けています。

 

温暖化による気候変動は、世界の各地で異常気象を発生させており、予報までも狂わせる事態にもなっています。

 

去る8月9日、国連の気候変動に関する政府間パネルIPCCは、産業革命前と比べた世界の気温上昇が2021年から2040年に1.5度に達するとの予測を公表しました。

 

同時に、これまで地球の平均気温の上昇は、人為的に作られたことに「疑う余地がない」と断言しました。

 

昨日(9月17日)、国連気候変動枠組み条約事務局は、2030年の温暖化ガスの排出量は世界全体で2010年比16%増えると分析した報告書を公表するという。

 

来る10月末に開幕予定の「第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)」では「パリ協定」の実現ができる目標の設定がカギとなる。

 

このため、報告書は各国に意欲的な目標の提出を促す目的をもっています。

 

 ■ IPCC:気候変動に関する最新の研究成果を世界の研究者の協力のもとに整理し定期的に報告書をまとめる組織をいう。

 ■ パリ協定:世界の平均気温上昇を産業革命前から2度未満、できれば1.5度以内に抑えることを目指している。

 

COP26は、「温暖化は先進国のせいだ、だから先進国は発展途上国への支援金をもっと出すべきだ」と主張する発展途上国と、「発展途上国もそれ相応の目標を出すべきだ」と主張する先進国とのせめぎ合いになっています。

 

中国は、GDP世界第2位を自認し誇りながら、温暖化ガス削減では「中国は発展途上国だ」と主張しています。恥ずかしいと思わないのか。

 

日本は、「2030年度までに2013年比で温暖化ガス排出量を46%削減」を宣言し、COP26への提出を窺っています。

 

COP26では、一刻の猶予もない地球温暖化防止を胸襟を開いて前進させてもらいたい。

 

世界の一般国民も、「気候変動は人間の生活が作り出したものである」ことを自分ごとにして、当事者意識を持って、今日からできる小さなこと(ムダ・もったいないことの排除)から始めて貰いたい。

 

その積み重ねが山を動かすのです。