見かけや形の良くない農作物の廃棄を回避

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

昨日(12月24日 金)は、しまだ環境ひろばの市民農園「伊太観音様奥の梅林」の中で栽培しているミカンの収穫を行いました。

 

今年は地域によっては、ミカンの出来が良くないと聞いていますが、しまだ環境ひろば農園のミカンはまずまずです。

 

主担当のSさんが、数日前からぼちぼち収穫して会員に配布していますが、昨日は筆者も手伝って最後の収穫をして会員に配りました。

 

見かけや形は良く無くとても売り物にはなりませんので、会員に配っていますが無農薬ですので安心して食べられます。

 

手づくり味噌で提携している島田市の東光寺の「園田農園」さんも、無農薬でミカンを栽培していますが、敢えて「そばかすミカン」と銘打って、見かけや形よりも安心・安全を嗜好するお客に買ってもらっています。

 

最近はそれを理解する消費者が増えてきました。

 

農家が市場に出荷する場合、見かけや形の悪いものは区別して多くは廃棄していますが何とも勿体ない。

 

今、世の中は少子高齢化して核家族しています。

 

食料品小売販売店は少量化したり、小分けしたりして売っていますが、美味しさは同じで見かけや形が良くないものはカットしてそれ相応の価格で売り買いする習慣をつけたいものだ。

 

高齢者や若者の一人世帯が急増しており、カット販売は世の中のニーズに合致しています。

 

今、世界には今日の食料にもありつけない人々がいっぱいいます。

 

農作物の廃棄や食べ残しによる食品ロスはとにかく避けたいものだ。

 

農水省の2019年の調査では、農作物の14%が農家の自家消費や廃棄に回っている。この中には見かけや形の悪さから出荷できずに廃棄されているものが相当数に渡っているという。

 

最近、食品小売り各社はここに目を付けて、見かけや形の良くないものを含めて一括で引き取り、不ぞろい野菜はカットするなど加工し、農家も良し、販売店も良し、食品ロス無し、一石三鳥策となっています。

 

食品ロスの工夫は、消費者の理解から始まる。

 

昨日は、会員にミカンを配りながら食品ロスについて考えてみました。