可燃ごみの減量は、積年のクセを直すこと。

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

筆者は、一週間に二回、自宅の生ごみの堆肥化」を仕事にしています。

 

方法は至極簡単!

 

(1)毎日出る生ごみは、生ごみ専用バケツに保存し、一週間に二回処理します。

 

  ※ 生ごみ専用バケツは、藤枝市生ごみの分別回収をする時に市民に配布したもので密閉式で、内箱があり、余分な水分は下に落ち非常に便利、1,500円程度。

 

(2)生ごみの量に応じてほぼ同量の「床材(基材)」を用意します。

 

  ※ 床材は、腐葉土」と、「米ぬか」と、「使用済の食用油」を良く混ぜて作ります。配分は腐葉土1に対して米ぬか1/10、食用油大さじ1~2杯。  

  ※ 腐葉土は、ホームセンターで14ℓで200円くらいで売っている。

  ※ 米ぬかは、米の精米所に行けば無料で置いてある。

  ※ 使用済食用油は、ペットボトルに入れていつでも使えるように用意。

 

(3)別に用意したバケツの中で生ごみと床材を良く混ぜ、布袋に詰めて、スチロール等の箱の中に保管して終わり。

 

  ※ 布袋は、化繊の丈夫なものを4袋用意し廻し使いしていく。

  

(4)4つの袋を使い切る2週間後には良質の生ごみ堆肥ができるので、自家菜園やプランター栽培等に使って行く。

 

筆者は自家菜園を持ち堆肥はどうせ使うので、基材の「腐葉土」はお金はかかるが苦にはなりません。

 

こうしてもう10年続けていますが、決して無理はしません。

 

自家堆肥化で手に負えないもの(肉や魚など)は、市の回収車に依存します。無理をすると、虫(うじ)の発生の原因になります。

 

失敗したら元も子もありません。

 

それでも生ごみの90%は野菜の料理くずですので、貢献度は高い。

 

家庭から出る可燃ごみの組成率は、生ごみが30~40%、紙や布類が30~35%と言われています。どこの自治体もほぼ同じです。

 

この2つを分別処理すれば60~70%減量ができるのです。筆者は、雑紙や布は概ね100%分別処理をしています。

 

減量が叫ばれて以来15年、島田市可燃ごみ一向に減りません。

 

近隣自治体と比べても、一人当たりの可燃ごみの量は1.3倍だそうです。

 

いくら行政が、生ごみの水切り励行や、雑紙の分別を口を酸っぱく言っても治りません。

 

市長が、「ゼロカーボンシティ」を宣言しました。

 

可燃ごみの減量は、同宣言の一丁目一番地の改善項目です。

 

生ごみの水切りや雑紙の分別ができないのは、根本的問題があると思います。

 

筆者が実際にやってみて、そんなに難しい問題ではありません。

 

要は、積年のクセを正常に戻すことです。クセは直せば治ります。

 

市民を上げてどう一大「運動化」するかです。