地下水利用で「児童たちの水遊び場」を!

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

暑い夏がやって来そうです。まだ4月なのに真夏のような暑さです。

 

筆者の子供の時代は、夏はもっぱら水遊びだった。

 

発電で使い終わった大井川の水は、多くの用水路に引き込まれ子供たちの格好な泳ぎの場所だった。

 

大井川の河原の中にも、業者が砂利を採収した大きな穴があり、伏流水が溜まってまるでプールで泳いでいる感覚で楽しんだ記憶が蘇る。

 

生活排水も流れ込む用水路、結構流れがきつい用水路、不衛生で危険な用水路であったがそんなことは全くお構いなし、用水路は結構スリルもあり、子供たちの遊びの天国でした。

 

そんな用水路に子供たちが入らなくなった第一の要因は、学校のプールが完備して来たことですがその他にも次の要因があった。

 

 ■ 大井川に水が益々流れなくなって、ダムに溜まった水がそのまま市内の用水路に流れみどり色に汚れている。

 ■ 公共下水道処理が中々進まず、合併処理浄化槽の普及で用水路は不衛生になった。

 

そんな訳で用水路はとても水泳ができる環境ではなくなり、子供たちの夏の遊び場所を奪った。

 

島田市と言えば大井川、大井川と言えば誰も清流を思い起こす。

 

そんな大井川のイメージは今や、大井川は河原砂漠、街中の用水路は暗渠、用水路の水は汚れ、川に入って遊ぶ気にもなれない。

 

さて今、リニア新幹線工事で大井川の水が減ると言うので問題になっていますが、市民は現実の大井川、暗渠の中を流れる水、水への馴染みが薄れ今一ピンと来ていない。

 

水道水(用水路の水をろ過して使用)は100%、大井川の恩恵を享受しているのに。

 

もっと、大井川の恩恵を身近に感じる政策を執る必要はないか。

 

水道が完備する前は、殆ど全ての家には手漕ぎの井戸があり、大井川の地下水の有難みを感じていました。

 

今、この地下水はどうなっているのだろう。

 

島田市では、づっと昔から地下水の量や水質を定点観測してきましたが、現在に至るも質量ともに変化なく良好状態を保っています。

 

使っても使っても減らない!海岸線に分厚い泥流層があって、海への流失を防いでいるためだ。

 

この豊富な地下水は大事にしていく必要はあるが、市民の水への愛着を蘇らせるために、せめて夏の児童たちの水遊びに使うことはできないか。

 

使った水は、また地下に戻してやれば良い。

 

児童たちは、本当に水たまり、水遊びが好きだ。一日中飽きずに遊んでいる。

 

島田市民は、もっと大井川の水に有難味と、その恩恵を感じることが必要だ。

 

先ずは一ヶ所、街中に! リタイヤ―した土木屋さん、造園屋さん、その他力仕事ができる市民が集まれないか、ボランティアでやってみよう。

 

そこに、大人たちの水割りやコーヒー用の地下水汲み場ができれば最高だ。