ごみ減らしは、「クセ」直し パート2

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

CO₂(二酸化炭素)を減らすには、その発生源を断つことが肝心ですが、ごみの減量はその大きな手段です。しかしごみは中々減りません。

 

何故か、国民・市民に染みついたごみ処理の悪癖を直そうとしないからです。

 

昨日は生ごみ水切りについて書きました。

 

 ■ 水道水を落とし込んで洗い物をするシンクの片隅に、調理くず用の三角コーナーを置けば水が付着するのは当たり前である。

 

 ■ もっとひどいのは、調理しながらシンクの中にくずを全部落とし込み、片付けの段階でシンクから拾って、ビチャビチャのまま燃えるごみ袋に入れる。

 

これらの行為は、長年染みついた慣習やクセがそうさせているのです。

 

市の焼却センターでは、これら水が付着した生ごみは、水分を飛ばす(水蒸気になるまで)までコークスや石油を燃やし続けているのです。

 

さてここから今日の本題、こうしたクセは、「雑紙」という紙のごみにも言えることです。

 

雑紙(使用済の資料・ハガキ・封筒・紙箱・トイレットペーパーの芯など)は、分別すれば立派な資源です。燃やしてしまえばただの灰です。

 

日本の家庭には昔から部屋ごとに「ごみ箱」があり、その中に主に紙ごみを捨てて来ました。

 

「ごみ箱」の中を見ると、大概小さく破いた紙、ぐしゃぐしゃと丸めた紙です。

 

紙を破いて捨てる、ぐしゃぐしゃと丸めて捨てる。これが長年染みついた「クセ」です。

 

このクセが、雑紙を燃えるごみ袋に混入させる一番の原因になっています。

 

先ずは、紙を破いたり、丸めたりするクセを無くし、平たく伸ばして捨てるクセを身に付けることです。

 

その上で、思い切って部屋に置いてある「ごみ箱」を全廃し、家庭の中に一ヶ所だけ、ごみ置き場を設けて、2つのごみ箱を設置することである。

 

 (1) A4版の紙が平たく保管できるダンボール箱:この中に平たく伸ばした紙類を保存する。ダンボールの中に紙きれを放り込む封筒のようなものを置いておくと裁断した紙や、細かな紙を入れるのに便利である。

 (2)もう一つは、資源とならない汚れた紙や廃プラなど「一般可燃ごみ箱」である。

 

(1)の資源ごみは、決められた日に、決められた集積場に排出する。(2)は燃えるごみ袋に移して市のごみ収集車に回収してもらう。

 

このクセを習慣化するだけで、燃えるごみの量は大きく減ります。

 

燃えるごみ袋の中身は、いろいろなごみが入っていますが、種類ごとに行動(慣習・クセ)を見直せば、ごみは限りなく減ります。

 

島田市は現在「第三次環境基本計画(10年計画・通算30年計画)」を策定中ですが、燃えるごみの減量はその中の最大の課題です。