ガイアの夜明け「使用済食用油を軽油に」を見て

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

5月6日(金)の夜、テレビ東京で放映したガイアの夜明けを、懐かしく、また感動して視聴しました。

 

内容は、福岡に本社を構える西田商運という会社の西田会長さんが、使用済の食用油やラーメンのつゆを集めて軽油に精製し、自社の所有するトラックの燃料に使おうとするもの。

 

既に必要量の45%をこれで賄い出したという。

 

筆者がこの放映を見て、何故「懐かしさ」を感じ、感動したかと言うと、平成19年(2007年)に、しまだ環境ひろば内に4人の会員で再生可能エネルギー意見交換会を発足し、会員のⅠさん(当時 有限会社 Y陸運取締役会長)が全く同じ発想で自ら軽油を作り、自社のトラックの燃料として使っていたからです。

 

一方、今でも健在ですが静岡市には「静岡油化工業株式会社」があり、近隣の自治体と組んで使用済の食用油を集めて精製し、製油した軽油自治体に還元する事業を展開しています。

 

島田市でもこの仕組みに参入し、年間6,000~8,000リットルを市民から回収し、最初の頃は「ごみ収集車」の燃料(軽油)に、性能的に問題が出て今では運搬車の燃料に使い、循環型社会づくりに、ひいては地球温暖化防止に貢献しています。

 

西田会長さんの話では、今では新車に使っても性能的に何の問題もないとのことで、島田市で発生した使用制限の見直しが必要だろう。

 

島田市では、市内の8ヶ所に回収ボックスを置いて、今ではすっかり定着しました。

 

しまだ環境ひろばでは、前出のY陸運 Ⅰ会長さんの協力で、使用済の天ぷら油の精製中のサンプルの提供を受けて、島田市 くらし・消費・環境展」で展示し、市民が使用済の天ぷら油の回収に協力すれば、ごみ収集車の燃料になることをPRし一役買いました。

 

更に、しまだ環境ひろばでは、300坪の耕作放棄地を再生して、菜の花を栽培し、菜種油に精製し保育園に寄付、使い終わった菜種油を回収して、市の集積ボックスに入れるという一連のシステム維持に貢献してきました。

 

しまだ環境ひろばとしては、一応定着したものとして残念ながら本システムからは手を引いていますが、全国には営々とこれに取組んでいる人がおり、非常に懐かしく、感動してしまいました。

 

西田商運 西田会長さんの益々のご活躍と、島田市の本システムの継続と発展を祈願したい。