「島田市議会6月定例会」一般質問2日目

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

今日(6月14日 火)は、島田市議会 6月定例会」の一般質問2日目です。

 

4番目に登壇したM議員の一般質問及び一問一答をオンラインで傍聴しました。

 

M議員の質問は、リニア中央新幹線工事湧き水全量戻し問題」「教育問題」の2つでした。

 

■ リニア中央新幹線問題は、JR東海がトンネル湧水の全量戻しについて2つの方法案(・工事完了後に湧水分を全量大井川に戻す・田代ダム用の水を制限して大井川に流す)を示した。これについて市長は一定の評価をしたがその理由を質しました。

 

市長は、「当問題は、これまでは有識者会議等で科学的議論が先行し、政策的議論が必要だと思ってきたが、ここに来て漸くそれができるようになり、そういう意味で評価し、今も変わっていないと答えました。

 

更に市長は、「心配や懸念は分かるが、住民の命を守るという信念は変わらない中、リスクを最小限に抑えるため最新技術を使って解決を願う」と答えました。

 

静岡県も、「リニアそのものには反対はしていない。湧き水の全量戻しとは次元の違う問題だ」として、入会が認められなかったリニア中央新幹線建設促進期成同盟会

改めて入会の意思を表明しました。

 

どうやら当問題は、有識者会議による科学的解析と並行して、建設推進を前提とした政策議論が並行的に動き出すようだ。

 

未開地の南アルプスの自然を守るという、崇高な考えはどうなって行くのだろうか。

 

■ 次にM議員は、島田市の教育について、教員の多忙化解消など島田市の現状と取るべく政策について質しました。

 

(1)教員不足が言われているが市の現状はどうかの問いに対し、市は今のところ教員の数は満たしていると回答しました。

 

(2)GIGAスクール構想(オンライン学習サポート)については、メリット・デメリットがあるが、教員のスキルを上げつつ活用して行くという。

 

(3)部活動指導の在り方については、指導者の確保が課題で外部有識者や団体の協力が欠かせないので、組織化を進めて行くという。

 

(4)文部科学省から配布されている放射線副読本は、高学年を対象にして教材として使っているとのこと。

 

最後にM議員は、自分の教員時代と比べて今の教員の置かれている環境(予算・人員・責任等々)は本当に厳しいので、是非共より良い環境づくりに配慮してほしい、まとめ発言をして質問を締め括りました。

 

筆者(しまだ環境ひろば)は、リニア中央新幹線問題は、湧水の問題、山の隆起や構造線の問題と振動や音の関連など市民環境活動団体として最大の関心を持っています。