NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
今月の「広報しまだ」の市政羅針盤は、「町内会・自治会に女性部は必要ですか?」でした。
羅針盤とは、船や飛行機の方位を測定するために用いられる用具ですが、広報しまだでは裏表紙の前のページに、「市政羅針盤」と銘打って、その時々の話題や事象を取り上げて市長の思いや方向性を綴っています。
市長が、当問題をどう捉え、どう考えているかが分かります。
今6月の市政羅針盤は、女性市長の染谷さんが、町内会・自治会における女性の存在や関わり方について話合ってほしいと課題を提起しています。
昨年3月まで地元自治会で3役を担ってきた筆者も、この問題には少なからずジレンマを感じ、改革の必要性を感じましたが結局何もやらず責任を感じます。
3役に女性を登用する問題、役員会(ブロック長や各分科会)への女性の登用、役員会のあり方、女性部のあり方等々、いろいろ問題がありながら先送りしてきました。
この問題に疑問を感ずる人だけでなく、不特定多数の住民30人程に集まってもらい、数人づつのチームに分かれて、徹底的に議論することから始めるのが良いと思う。
古くて新しい問題なのだ。日頃の堆積した不満や思いを全て出してほしい。
自治会が男社会で固まっていること、そんな環境を容認している女性が未だ多いこと、会合に出てきても何もしゃべらない女性が多いこと、などなどの問題の洗い出しと解決策を導き出して、それを勇気を出して実行してほしい。
女性の覚悟も必要だ。
先日、地元の小旅行の際のバスの中で、「防災用品の備蓄品の中に、女性の要望する物が不足している」と、防災役員の男性と一般参加した女性の2人が熱い議論を交わしていましたが、まさにこの問題です。
男性は、どんなものを用意したら良いか分からない、必要なら意見を出すべきだ。女性はそういう相談が無い、と議論はすれ違い!
染谷市長が羅針盤の最後に、「自治会活動には、あらゆる立場の多様な意見が必要です。男性側には女性が違和感を持っていることに気づく配慮が、女性側には地域の役から逃げずに参加する姿勢が、それぞれ必要ではないでしょうか」と訴えています。
これこそ本問題を解決するカギだと思います。
この問題と並行して、自治会の3役や役員になり手がない、後継難問題も深刻だ。
自治会の存続意義やあり方など、根本の問題もある。
いずれにしても、自治会には、「女性の参加問題」と「自治会そのもののあり方」の2つの重要問題があることは確かだが、誰かが勇気を出して提案すべきだ。