NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
島田市では、平成25年3月(2013年)、第2次環境基本計画(10年計画)の実効性を高めるため、市民・事業者による自主的な取組みが必要だとして、「しまだエコ活動登録制度」を創設しました。
初年度の平成26年にこの制度に登録したのは、市民グループでは「しまだ環境ひろば」と、しまだ環境ひろばの会員が発起人となって立ち上げた「島田市の循環型社会を考える会」の2団体だけでした。
事業者さんも「富士食品工業株式会社」さんと、「有限会社 和光商会」さんの2社だけでした。
一般市民からの登録は一件もなく、今日まで皆無です。
その前の「第1次環境基本計画(平成15年~25年までの10年計画)」では、4つの主体(市民・市民グループ・事業者・市)の取組みをそれぞれ具体的に掲げて、活発な活動と進行管理(計画に対してのフォロー)が厳格に行われました。
当時の進行管理の対象市民グループは50団体弱でした。
しかし何故か、第2次環境基本計画では市民グループの取組みが無くなり、その代わりに「しまだエコ登録制度」が新設されました。
当制度への登録団体数は次の通りで、活動内容も年一回報告され、毎年発行されている「環境報告書」に掲載されますが、登録をしていない市民グループの動きは全く分かりません。
一般市民 市民グループ 事業者 計
■ 平成26年度 0 2 2 4
■ 平成27年度 0 11 1 12
■ 平成28年度 0 11 2 13
■ 平成29年度 0 10 2 12
■ 平成30年度 0 9 2 11
■ 令和元年度 0 9 2 11
■ 令和2年度 0 7 2 9
去る2月8日に進行管理の一環として開催された、「令和3年度 環境報告会」へ出席したのは、市民グループでは「しまだ環境ひろば」と「水と里山を守る会」の2団体、事業者も3社で、総数僅か5団体した。
また、去る6月30日に開催された「島田市くらし・消費・環境展2022 第一回実行委員会」に参加団体として出席したのは市民グループでは、「しまだ環境ひろば」と「生活クラブ生協」さん「小水力発電創出合同検討会」さんの3団体、事業者もたったの2社でした。
制度を変え活性化を目指しましたが、成果が見えません。
しまだエコ活動登録制度は、登録をした団体に環境情報の提供や活動助成制度の新設の検討を約されましたが未達です。
活動が紹介されて来た「島田市環境報告書」も今年度から、デジタル化の推進で冊子の発行がやめられてデータの収録のみになり、一般市民の目に殆ど触れられることなくお蔵入りとなります。
市民グループのボランティアによる懸命な活動が、市民の目に触れ、市民に普及・定着しなければ意味がありません。
今年度の「島田市・くらし・消費・環境展2022」で、5年経過した「しまだエコ活動」を会場で紹介することを、しまだ環境ひろばから提案してありますが、事務局預かりになっています。
是非、陽の目を浴びさせてほしい。
「しまだエコ活動登録制度」を活かす道はここしかありません。
そうして、島田市の「環境市民グループ」の数の復活と活動の活性化に向けて何か手を打たなければならないことを痛感しています。
何かとは、現在「島田市第3次環境基本計画(10年計画)」を策定中ですが、この中に欲張る必要はないが2つ3つ、4つの主体(市民・市民グループ・事業者・市)が、連携・協働して活動して成果を上げることではないか。
秘訣はありません。具体的な活動をすることが、市民・市民グループ・事業者の復活になると信じます。