NHKスペシャル「エネルギー争奪戦」を見て

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

昨夜(8月9日 火 pm)、NHKテレビ1チャンネル 午後9:00のNHKスペシャ「シリーズ・混迷の世紀 エネルギーショック」を視聴しました。

 

番組は、全世界のLNG(液化天然ガス)の熾烈な争奪戦の模様を報じました。

 

ロシアによるウクライナへの軍事進攻を発端として、米欧を中心としたロシアへの経済制裁、それに対抗したロシアによる石油や天然ガスの輸出規制により、世界のエネルギー事情は一変したようだ。

 

エネルギーを持っている国、持たない国、どこかの国に偏った依存をして来た国、早くから地政学的危機を見越して依存度を平均化してきた国、それぞれの事情や思惑が入り乱れて争奪戦が始まっている。

 

日本のエネルギー自給率約10%過去の痛い経験を踏まえてバランスをとって来ましたが、争奪戦に巻き込まれているようだ。

 

 ■ エネルギー(石油・石炭・天然ガス等)のバランスと、輸入相手国の分散

 ■ 新エネルギー(再生可能エネルギー等)への転換

 

猛暑によって夏の電力不足も露呈し、原発の再稼働廃炉をした石炭火力を復活させるなど、緊急対策も講じられ始めました。

 

COP26(国連気候変動枠組み締約国会議)で決めた地球温暖化防止対策(脱炭素)の実行にも暗雲がかかり始めました。

 

ロシアへのLNG依存度が50%を超えているドイツは、パイプラインによる供給が止まり、「電車乗り放題券」を月額1,200円で配り、インフレ対策(物価高対策)と、車の利用を抑えることによるエネルギー消費量の削減と、脱炭素を狙った一石三鳥作戦の展開を始めたと、8月5日の日経新聞は報じました。

 

国民には好評のようだ。

 

ここまで逼迫しているエネルギー事情の中で、日本国民の危機感は未だ低い!

 

ガラガラの公共交通機関コミュニティバス)、昼間の電車、燃えるごみ袋の中には紙やプラスチックがいっぱい!まだまだ工夫の余地がいろいろあります。

 

世界の熾烈なエネルギー争奪戦を見て、私たちの意識との乖離を強く感じました。

 

エネルギー危機が来る前に、やることがあるのではないか。