昨今の凄まじい気候変動を憂う!

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

最近の気象はこれまでの常識を大きく越えて、気象庁も用語の使い方に苦慮しているようだ。

 

一日の最高気温が35℃を超える日を猛暑日と設定したばかりなのに、それを超える日が頻発して発生しており、どう表現したらいいのか。

 

短時間に局地的に激しい雨が降る状態を一般的にゲリラ豪雨と言うが、気象庁では「局地的大雨」・「短時間強雨」・「集中豪雨」などと表現しているが、最近はそれを超えるような雨が降り、相応しい用語が無いらしい。

 

一昨日(8月17日)の日経新聞朝刊では、この7~9月にかけてゲリラ豪雨が、昨年の1.4倍発生するという民間気象会社の報告を掲載、またこの半世紀で「集中豪雨」が倍増したことも報じています。

 

筆者は去る8月12日、已む無き用事で島田市静岡市を車で往復しましたが、ワイパーをフル回転しても前方が全く見えない事態に遭遇し、気候変動の恐ろしさを身を持って感じました。

 

前線や低気圧の停滞で、北日本の各地に非常に激しい雨が断続しており、土砂崩れや床上浸水の被害が発生、現地では経験のない惨状に戸惑っている様子がテレビで報じられています。

 

専門家は地球温暖化の影響を指摘していますが、これまでの堤防を作ったり、修復したり被害を防ぐなどの従来型の対策とは別に、浸水を前提としたまちづくりが必要になってきました。

 

世界を挙げて再生可能エネルギーの創出や脱炭素等々の地球温暖化防止のための「緩和策」を打って行くことは当然であるが、これまでの想定を超える現象が日常茶飯事に起こって来た以上、地域に応じた「適応策」を確実に打って行かなければならない。

 

地球温暖化(気候変動)は、まぎれもなく私たちの生活が産み出した現象であり、これを是正するためには、国民・市民の環境意識の醸成(環境改善に体が自然に動くようにする)しかないのである。

 

快適なくらし・便利なくらしを我慢する必要はないが、せめて無駄なこと、勿体ないこと位は排除すべきではないか。