「脱炭素=ゼロカーボン」に暗雲が!

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

世界も日本も暗いニュースが多く、社会も経済も閉塞感が漂っています。

 

世界の3大ニュースは、戦争と、新型コロナと、物価高(インフレ)だ。

 

 ■ ロシアによるウクライナへの軍事進攻は泥沼化戦争の終結はロシア国民の目覚めしかないが、テレビを見る限り国民は全く当事者意識が無く、国際社会で孤立化し長期戦へ。一人の独裁者に任せると国はこうなる見本。

 ■ ロシアの蛮行を契機に報復合戦が起こり、エネルギーや穀物を中心に需給バランスが崩れて世界同時物価高(インフレ)金利上昇・株高の連鎖による経済不況へ。

 ■ エネルギーの需給不均衡が起こり、各国のエネルギーバランスが崩れ、COP26(国連気候変動枠組み条約締約国会議)で採択された脱炭素の達成に早くも暗雲が立ち込めてきました。

 

  <COP26で採択された主な約束>

 

  ◆ 世界の平均気温の上昇を産業革命以前に比べ2度未満に抑えることを目指し、1.5度以下にするという「パリ協定」を改めて確認しました。

  ◆ 世界の主要国(日本も)が、温暖化ガス排出量を2050年までに実質ゼロとすることを約束。

  ◆ 日本は、途中経過の2030年度に2013年比46%減らす目標を掲げ、世界の多くの先進国も同クラスの目標を約束しました。

 

日本は当目標を達成するための電源構成を下記のように公表しています。

 

  単位:%   2019年度    30年度     30年度

           実績     これまでの目標    新目標

  再エネ      18      22~24    36~38

  原子力       6      20~22    20~22

  火力       76        56      41

   計      100       100      100

 

今回エネルギーの需給不均衡や物価高を契機に、エネルギーの安定した調達に支障が出始め、政府は夏の電力の逼迫と相俟って、原子力発電所の再稼働や火力発電の復活など緊急策を打ち出しています。

 

世界のニュースの中で一番懸念されるのが、気候変動対策としてCOP26でやっとで合意した目標、「脱炭素(ゼロカーボン)」が、無実化されることだ。

 

エネルギーの調達が難しくなり、世界の各国が化石燃料(石炭・石油など)への回帰をしていることだ。

 

この流れを止めるためには、ロシアの軍事進攻を止めさせることで、何も知らない?ロシア国民に粘り強く、如何にこの戦争が理不尽なものかを訴え続け、ロシアの国内から終結の声が上がるようにしなければならない。

 

戦争を終結できるのは、ロシア国民しかいない!