「パキスタンの大洪水」に思うこと

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

パキスタンが、100年来の高温による干ばつと、今度は水害に見舞われ、国土の3分の1が水没し、600万人余の住民が被災しているいう未曽有の危機に陥っています。

 

直接的原因は、高温によって氷河が溶けだし、山津波となって山すそに広がる住宅地や農地を襲ったという。

 

氷河は、北極圏だけではなく最近は、中央アジアヒマラヤ山脈の氷河の融解が時々ニュースで流れていました。

 

報道各社は、原因を地球温暖化による気候変動と断定はしていませんが、明らかに温暖化ガスの排出量の拡大による平均気温の上昇が起因している。

 

昨年11月のCOP26(国連気候変動枠組み条約締約国会議)「パリ協定」の確認と、2050年までに温暖化ガスの排出量を実質ゼロ(ゼロカーボン)を採択しましたが、ロシアによるウクライナへの軍事進攻によって、エネルギーの需給バランスが崩れ、ゼロカーボンを目指す工程に暗雲がたれ込み始めています。

 

気候変動がここまで来て地球存亡の危機だというのに、未だ争いを止めない。

 

人間は本当に愚かだ。

 

国連が中心になって、パキスタンの救済を訴えているが、速やかに人道的支援は必要だと思う。

 

しかし、パキスタン原子爆弾を開発し核保有国を宣言したり勝手な振る舞いも多い国で、地球温暖化防止のための温暖化ガス排出量の削減にも積極的ではない国であるが、今回は最大の被害国だ。

 

この際、国を上げて温暖化ガス排出量削減の先頭に立ち、反対する国々の説得や、腰の重い国々を先導するくらいのことはやってもらいたい。

 

被害国が先進国を責めるだけでは、地球温暖化問題は解決しない。

 

地球温暖化防止を確実に計画に上げて、工程表を着実に実施して行くしかないのだ。

 

被害国も先進国も一緒になって、COP26で採択した目標を着実に実行して行きたいものです。

 

今回のパキスタン大洪水の支援と共に、地球温暖化は待ったなしを世界の人々が改めて考える機会にしなければならない。