NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
3日前からシリーズで「家庭ごみの減量」について記述していますが、今日は連続4日目(NO.4)です。
ダンボール・新聞紙・ペットボトル・ビン・缶など資源ごみを「燃えるごみ袋」に入れる不心得者はいませんが、島田市の場合、燃えるごみ袋に5~8%未だに混入し、それが減ってはいません。
意識して混入している人は確信犯ですが、そうでない人は、染みついてしまったクセ(無意識な習慣)がそうさせているわけで、クセを直せば減ります。本件は別途、別な項で詳述します。
さて、燃えるごみ袋はどんな種類のごみで構成(重量組成率)されているのだろうか。
(単位:%) 生ごみ 雑紙・布 その他(プラ・草等) 資源ごみ
しまだ環境ひろばの推定値 35 30 30 5
ごみの減量は、「分別=資源化=お金に換える」に尽きますが、分別が一番厄介で難しいのが「生ごみ」です。
近隣の掛川市や藤枝市は、家庭に生ごみを分別させて、それを市が回収し処理工場に搬入して堆肥化処理をしています。(一部地域からスタートし徐々に拡大中)
島田市は、生ごみが家庭にある間の少量の内に「自家処理」をしてもらおうと、「ごみ処理器」に助成金を付けて市民に普及浸透させる一方で、生ごみの大部分は「燃えるごみ袋」に入れさせて回収し、焼却センターでコークス・石油を使って焼却処理をしています。
自家処理(堆肥化)については、NO.1~3で記述しましたので参照願いたいが、何とか賛同者を挙げて生ごみ全体の20%位が自家処理できるように持って行きたいものだ。
問題は、市のごみ収集車に依存をする大部分の家庭の「燃えるごみ=可燃ごみ」をどう減量するか、その中で一番厄介で、一番処理が難しく、一番処理経費が掛かっている「生ごみ」の減量方法について今日は論じて見ましょう。
生ごみの減量方法は、種類毎に全く違うので、NO.2で生ごみの種類を分類しました。(ご参照ください)
生ごみの減量の前に、ごみを発生させない(余分に買わない・作らない・食べ残さない・捨てないで使い切る)努力は言うまでもないことです。
■ 先ず、野菜の調理中に発生する、皮・根っこ・さや・種など調理くずです。
◆ 野菜・穀物の調理くずは、調理中にシンクの中に絶対に落とし込まないで、必ずざるの中に直接回収しましょう。先ずは調理くずに水を付着させないことが肝心!シンクの中に落とし込んでいる人は、長年の悪いクセがついている人ですので、即日クセを直しましょう。
◆ 野菜・穀物は元々、実の中に水分を含んでいますので食事が終わり片付けの段階で、網袋(甘栗やミカンを包んでいる網の袋)に入れて、軒先の物干しか、ベランダに吊るしましょう。臭いが殆どないので虫は寄って来ません。一日干せば重量は半分に減り、生ごみの減量に大貢献し、焼却センターの燃料費が激減します。
■ 次に、肉や魚の調理くず(頭・骨・皮・スジ・脂身・しっぽなど)です。
◆ 肉・魚の調理くずも、絶対にシンクの中に落さないで、使い終わったラップや調理紙に包んで、生ごみバケツに入れましょう。
■ 次に食べ残しです。
◆ 野菜や肉・魚・ごはん・パンの食べ残しは、先ず汁や水をしっかり切って、使い終わったラップや調理紙に包んで、生ごみバケツに入れましょう。
◆ 味噌汁など汁物の食べ残しも、しっかり水を切って、残った具は使い終わったラップや調理紙に包んで生ごみバケツに入れましょう。
■ 生ごみバケツの底には、落ちた水分が溜まっている場合がありますので、ごみと一緒に「燃えるごみ袋」に入れないよう十分注意しましょう。
さて、生ごみの処理を市のごみ収集車に依存する家庭は、「徹底的に水を切って燃えるごみ袋に入れるクセ(習慣)」をつけることです。
市の焼却センターでは、高騰するコークスや石油を使って焼却しているわけですが、「生ごみ」は、表面に付着している水分が水蒸気になって飛び、次に中に含んでいる水分が抜けて蒸発するまで「ごみ」は焼けません。
水分が抜けて始めてごみは燃え出すわけで、水分が初めからないごみは、燃料が無くても自然に燃え出します。
焼却センターの燃料費の大部分は、実は水分の蒸発に使われているのです。
だから、市民が生ごみに水分が付くのを気をつけたり、水分を抜く努力をひと手間加えたら、焼却センターの燃料費はガクっと減るのです。
生ごみを市の回収車に依存している家庭は、生ごみの水分を徹底的に飛ばせば、物凄い貢献になるのです。
生ごみの水さえ除去すれば、他のごみは自然に燃えます。
焼却センターの運営費(人件費・燃料費等)は、全て税金で処理されているのです。生ごみの減量、水分飛ばしをして浮いたお金が、教育や福祉・医療に回ればどんなに有益でしょうか。
燃やせばただの灰、灰の処分にもお金はかかる。
今日から直ぐ始めてみよう。生ごみの水切を!
明日は、「生ごみ処理」についてもう少し論じて見ましょう。
お楽しみに。