「家庭ごみの減量シリーズNO.7」なぜ古布類を燃えるごみ袋に入れるのか。

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

家庭ごみの減量について、9月17日から今日(9月23日 金)まで毎日書いて一週間、7日目(NO.7)です。

 

ごみの減量は、「分別・資源化・お金に換える」ことに尽きますが、ごみの分別はごみの種類別に大きく異なります。

 

この6日間で、生ごみ」と「雑紙」の分別について、染みついた悪いクセ(悪習慣)を指摘しながら、どうしたら良いクセに直すことができるかを具体的に論じて来ました。

 

資源ごみの分別は今の時代当たり前ですが、問題は「燃えるごみ=可燃ごみ、その中で一番厄介で、処理が難しく、一番コストがかかる生ごみの減量策として、「自家堆肥化」「水切りの励行」を訴求してきました。

 

次に、燃えるごみ袋に大量に混入している「雑紙」の減量について、紙をクシャクシャと丸めてごみ箱にポイ捨てする悪いクセを無くし、紙は平たく伸ばして「雑紙専用保管箱」に保管する「良いクセ」を習慣化する運動を展開することを提案しました。

 

更に、燃えるごみ袋の中身を見られたくないため、中身をダンボールや新聞紙で覆うことを禁止、そのための袋のデザインや自治会衛生委員による現場指導の強化を提案しました。

 

さて今日は、「衣類や古布」の回収について論じて見ましょう。

 

島田市には、「古布類の回収システム」があるのに、「燃えるごみ袋」に捨てる家庭が多い。

 

なぜ、こんなに多くの「古布類」「燃えるごみ袋」に混入させるのでしょうか。

 

島田市は、市内のいくつかの市民グループに呼び掛けて、古布の回収を始めて間もない静岡県富士市を、視察し勉強しました。

 

平成24年頃と思いますが、しまだ環境ひろばも参加し、非常に良い勉強をしました。

 

新進気鋭の市役所職員が出て来て、古布の回収計画と回収実績の説明がありましたが、最初の2年間は実績が上がらず、年目でそれまでの拠点8カ所を24カ所に増やし、品目を拡大したら俄然実績が上がり出したとの説明でした。

 

1~2年間はそれに気づかず、完全な失敗だったという。

 

理由は、古布を搬出する人の殆どは主婦で、主婦は買い物や用事で出向くついでの機会を利用して排出をするので最初の8カ所では遠過ぎた。3倍の24カ所に増やしたら俄然増え出したという。

 

島田市が古布の回収をやるなら、富士市のスタート時点の失敗を省みて、拠点増と品目の拡大を図ったら良いのではとアドバイスされました。

 

ちなみに、現在の富士市は拠点を35カ所に更に拡大、品目も小物類を大幅に増やしています。

 

島田市は、富士市に遅れること数年目に開始しましたが、広い島田市で回収拠点は8カ所に止まり品目数も少ない。

 

古布の排出が目的で遠い拠点に出向くのではなく、買物のついでに排出するわけで、もう少し拠点を増やしたらどうだろう。

 

また、食品スーパーやホームセンターに協力してもらい拠点の増加を図ったらどうだろうか。

 

この手の政策は、市民・市民グループ・事業者・行政の連携・協働のうってつけの案件です。もっとみんなで話合ったら良い。

 

食品スーパーやホームセンターも、買物のついでの古布の回収には協力するだろう。

 

ましてや、市民・市民グループの熱い要請があれば断ることはないと思われます。

 

扱い品目数も、もう少し小物類(くつ類・帽子・マフラー・ネクタイなどなど)を拡大したらどうだろう。

 

すぐ近くの食品スーパーやホームセンターで古布の回収を扱い出したら、「燃えるごみ袋」に古布を入れる家庭は激減するのではないか。

 

明日は、「プラスチック」について論じて見たい。お楽しみに!