NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
9月17日から「家庭ごみの減量シリーズ」を毎日書き始めて今日で10日目(NO.10)です。
ごみの減量は、「分別・資源化・お金に換える」ことに尽きますが、その方法はごみの種類別に大きく異なりますので、「生ごみ」・「雑紙」・「古布類」・「プラスチック」・「使用済み天ぷら油」の順で論じて来ました。
ごみの種類毎に、悪いクセがついてそれが習慣化して、当たり前のように「燃えるごみ袋」に安易に入れている結果が、ごみの量が高止まりしている原因です。
近隣の市町と比べて一人当たりのごみ排出量が1.3倍、ごみ処理の経費はダントツ、島田市に行けばごみ処理が楽と言われるまでになってしまいました。
近隣市町との差は明らかに分別の差、一方は苦労して、島田市は「楽チン」です。
何とかしなければなりませんが、ごみの減量はその種類ごとに全く違いますので、今日は、「剪定枝や草等」について考えて行きましょう。
草取り(草刈り)で出た「草類」、樹木の剪定で出た「枝・葉っぱ・幹」が、バカにならない量です。
一般家庭では、早く片づけたいばかりに青いままの生木を「燃えるごみ袋」に入れるので、重量は重く、焼却センターでは中々燃えにくく、燃料食いのごみです。
幅60cm以内にして紐で縛り、太さ20cm以内ならごみ袋に入れなくとも、燃えるごみとして排出できる。
一般家庭が排出する「草や剪定枝類」は、燃えるごみ扱いで無料で排出が可能ですが、大量の場合とか、造園業者さんが市の焼却センターに持ち込む場合は有料です。
造園業者さん等が持ち込む剪定枝や葉っぱは、質が良いので島田市では「剪定枝堆肥」にして市民に安価で売り出し非常に好評です。
家庭ごみの「草・剪定枝」は焼却センターでコークス・石油で焼却しています。
家庭から排出される「剪定枝」も堆肥化すべきですが、品質がバラバラで堆肥化が難しく已む無く焼却の対象になっています。
本来、「剪定枝・葉っぱ・幹・草類」は、陽に干して副資材(ヌカ・油粕・土等)を加えて時々天地返えしをしてやれば、微生物が介在して自然発酵し堆肥化できるものです。
筆者も市民農園に参加していますので、自宅の草・剪定枝は市民農園に持ち込んで自然発酵させて土にすき込んでいます。
従って、農家や庭・菜園・畑を持っている家庭には、しっかりした指導をすれば上質の堆肥ができ、わざわざホームセンターで購入しなくても良いことになります。
また、里山を持つ農村地域の家庭は、共有の土地を確保して「剪定枝・葉っぱ・幹・草」を置いて共同堆肥場をつくれば自立できる筈である。
また、民間に任せれば、これらを無料で引き取り、機械を導入して破砕し、副資材を加えて発酵させ、素早く堆肥化することをシステム化し事業化するのではないか。
大きな農家さんなら、市民や造園業者さんが協力するなら無料で引き取るかもしれない。
いずれにしても、「剪定枝・葉っぱ・草等」は、うまい仕組みを考えれば焼却することはなくなる。
燃料食いの「剪定枝・葉っぱ・草等」は、「燃えるごみ袋」への混入を禁止し、市が中心になって有識者を集めて、どこかに堆肥場設置を図るべきだろう。
早急に構想を進める必要がある。