NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
昨日(3月23日 水 pm)は、島田市産業支援センター(おびサポ)主催の「島田ビジネススクール 嶋田塾 第5期研究成果発表会」を傍聴しました。
筆者は、嘗て相賀の里の会で、「杏子の郷づくり事業」で同センターのアドバイスを頂いたことがあり、地域の起業に関心があって今回もその延長で傍聴をしました。
※ 主催者の島田市産業支援センターとは、島田市で起業しようと志を持っている人に対して、計画へのアドバイス(経営・資金手当て等々)を行う支援組織である。
※ 嶋田塾とは、元法政大学大学院教授の嶋田氏が学長となって、エントリーして来る塾生に対して指導、人を大切にする経営のあり方や、自社の問題解決に向けた課題をそれぞれの塾生が自ら掲げ、研究・検討し成果を発表するもの。
今回は9名の塾生が、15分の持ち時間の中で9か月間の成果を発表し、数人の審査委員から評価・講評を貰う形式で進行しました。
審査委員長は、嶋田塾 塾長の嶋田氏、審査員は中小企業の現役社長のみなさんでした。
発表した塾生は、起業したばかりの若い経営者、障がい者の就労施設を運営する施設長、中小企業の若手社員、中堅建設会社の社員、大手銀行の支店長を経験してきたキャリア女性、町工場の若い経営者などなど、年齢も出身分野もまちまちの塾生達でした。
従って課題もまちまちでしたが共通して言えることは、所属する企業(団体)の社員(職員)の生き甲斐の向上、やりがいの創出、コミュニケーション不足の解消、福祉制度の満足度向上、女性の活躍等々、抱えている問題や課題を通して、どうして会社の発展を期していくかを真剣に考えて行くものでした。
塾生の多くは、社長や上長から「嶋田塾に行って考えて来い」と言われて出て来たようですが、会社に帰ってから実際に実行できるかがカギだ。
発表の都度審査員の評価と講評がありましたが、審査員が中小企業の現役の社長だけあって、「会社は何のためにあるのか、良いと思ったことは続けろ、福利厚生は社員だけではなく家庭全体のためにある、こうすれば売り上げを改善できる」等々、講評は的確でした。
「島田ビジネススクール 嶋田塾」は今年度で5期となり、今日は成果発表と卒業式でしたが、エントリーして来る塾生が自ら課題を掲げて、解決策を研究・検討し、的確な指導を受けて成果発表に漕ぎ付け、それを実行に結び付けて行く。
中小企業の諸々の悩みは多いが、嶋田塾は機能していると感じて帰路につきました。