初夏にやって来た、大型台風2号に思う事

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

気象庁は昨日(5月29日 月)、九州北部・中国・近畿・東海が梅雨入りしたとみられると発表しました。平年より6~8日早く、昨年より2週間程早いという。

 

今日はまた九州南部が梅雨入りしたとみられると発表、昨年より11日早いという。

 

大型で非常に強い台風2号は、台湾や中国方面に向けて西走と見せかけて、沖縄地方に接近しそうだ。

 

台風2号の特長は、発生当初の勢力の強さだという。

 

要因は、進路に当った海水温が30度程度の高温になったことが影響しているという。

 

今年はエルニーニョ現象が起きると予想され、秋口まで豪雨がやって来る可能性が高いという。

 

 ※ エルニーニョ現象とは、太平洋の赤道域日付変更線辺りから南米沿岸にかけての海水温が平年より高くなる現象を云い、海面から蒸発する水蒸気が台風を発達させる要因になるという。

 

大型台風の発生は地球温暖化に起因すると、国連気候変動政府間パネル(IPCC)は警鐘を鳴らしていますが、最近の気候変動による「自然現象の変化」は身近な例でも枚挙に暇がないくらいに多い。

 

 ■ 日本を代表する桜(ソメイヨシノ)の開花が、今年は東京が一番早かったという珍事

 ■ 今年の梅の開花も、実が自然落下する時期も平年より数日~10日程早かった。

 ■ 春の息吹を感じる「つくし」も、ちょっと見ただけで春を感じないまま終わってしまった。

 ■ 孟宗竹の竹の子の頭が出るのが今年は早かった。孟宗竹は亜熱帯植物の典型的植物ですが、とうとう東北方面に広がり始めた。

 

今や北海道でお米の栽培が普通にできる時代になっています。植物は地域や温度に適応した品種改良が進んでいますが、自然(雨・風・温度等々)を左右することはまだまだできません。

 

幸い気象を予測する技術は格段に進んだ。当面予測できる気象と災害に対して、できる備えをすることが求められる。

 

自治体から配れれているハザードマップの見直しや、避難場所や通路の確認、非常時の家族の安否確認の方法等々、日頃からの備えが必要だ。

 

今年は大きな台風が予想されるという。備えを怠らないようにしよう。