「島田市ゆめ・みらい百人会議」に寄せて

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


「第二次 島田市ゆめ・みらい百人会議」 がスタートしています。


第一次の応募者は、112人でしたが、今回 第二次は1/4くらいであったと聞いています。


詳しくは、島田市ホームページ 下記アドレスをクリックしてみてください。


https://www.city.shimada.shizuoka.jp/kyodo/hyakuninkaigi.html


昨日、第一次の委員をやり今回第二次にも応募をした方に偶然再会し、立ち話で情報交換しましたが、応募の理由は、「このままでは終われない」 ということだそうで、引き続いて検討をしているようです。


筆者も含めて、燃え尽きて終わったという委員はあまりいないのではないか。


その主な理由は、市民委員だけで検討し、提言し、それに対して行政が回答するやり方では、どうしても実行・実現が不明確で不満が残る。


また本当に今、市が直面している課題を優先順序を付けて着手したかと言えばそうでもないからである。


エントリーした委員は、何らかの貢献をしたくて参加しています。


2年も掛けて検討した提言が、どうなっているのかわからないのでは、やるせない気持ちや徒労感でいっぱいになります。


従って、何とか成し遂げて (実行に移して) 終わりたいという気持ちは十二分に理解できますし、志半ばの場合は尚更です。


百人会議は、市民から公募した課題を、優先順序の高い順にテーマアップして、そこに委員をエントリーさせて、更に、行政委員も入って提言書を作り上げる形式が望ましい。


島田市の循環型社会を考える会」 の代表 (福岡工業大学社会環境学部教授) である仁科教授も、上記のような提言をしています。


氏は、


 ■ まちづくりは、そのまちに暮らす人のためのものであって、そこに住民が関わることは当然のことである。

 ■ できるかぎり多くの住民が関わることが望ましい。

 ■ 何らかの関わりを持つことで関心が生まれる。

 ■ 関心は主体的行動の第一歩となる。


と言っています。


百人会議の実効性を高めるために、住民参加モデルを提案しています。 


すなわち、町内会・自治会や、小学校区、中学校区、全市の4層から広く課題を募り、課題に優先順序を付けて、課題ごとに、百人会議のプロジェクトメンバーチームを設定し、現状調査・問題解決のための課題設定・検討・中間報告・評価を行っていくという提案。


要は、いつ、誰が、何を、どのように取り組むかを具体的に提示することだ、と言っています。


今の百人会議には、多くの市民の参加がなく、直面している課題の優先順序がないし、行政の参加もない。


第二次百人会議もまだ始まったばかりである。 是非参考にしてもらいたい。


また、第一次百人会議の提言書に対する、実行状況も定期的にフォローしたいものだ。


やりっぱなしは良くない。