行政・地域・民間活動のすみ分け

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


去る1月17日(火)、島田市主催で、「島田市自治会サミット」 が開催されました。


大変有効な会議でした。


基調講演では、「地域再生 〜行政に頼らない感動の地域づくり〜」、シンポジュームでは、「自治会とNPOの連携」 や 「自主・自立したNPO活動」 などが話し合われました。


基調講演のタイトルと言い、シンポジュームのテーマと言い、地域活動の自主・自立を強く促しており、市長の思いが前面に出ていた会合でした。


確かに、自治会やNPOの自主・自立は、必要です。


いつまでも、補助金や寄付に頼る地域活動では成功はおぼつきません。


しかし、営利が得られる事業には民間が、全く営利が期待できない社会的活動は行政がやらざるを得ない訳で、地域活動 (自治会・NPO活動)は、その隙間にある。


隙間にある活動だけに、営利は追求しにくい。


故に、地域活動の自主・自立は、なかなか難しい。


行政活動は、市民から預かった税金で運営され、民間活動は、もたらされた営利で運営される。


隙間にある地域活動の一部は、税金のフィードバックから、ある一部は、地域活動から稼ぎ出した営利で運営される。


地域活動は、両方の面があることを理解しなければならない。


行政に頼るというよりも、行政からの委託や肩代わりを担っている事業は、税金のフィードバックは已むを得ないところか。


しかし、自治会サミットの基調講演をした、「鹿児島県のやねだん」 さんは、両方共に、行政に頼らない経営を確立しており見事である。


「しまだ環境ひろば」 も 「相賀の里を良くする会」 も、自立事業と、行政の肩代わり事業の両方を担っています。


耕作放棄地の再生によっての、市民農園の運営や、農作物の栽培・斡旋事業などは、営利の追求事業である。


自主・自立はなかなか難しいが、何か核になるものを作り上げて、営利を追求していかなければならない。


一方、「市民の環境教育」活動などは、行政の肩代わりの活動であるが、受講生の公募にも苦労し、参加料の徴収もままならず、かといって行政からの助成金ももらえず、資金不足で四苦八苦の活動になっています。


地域活動(自治会・NPO)の活発化が叫ばれている中で、行政活動と、地域活動のすみ分けと、活動資金の出所を整理する、そういう話合いがあっても良い。


要は、行政活動・地域活動・民間活動がうまく調和して、その地域が活性化し、元気になることが必要である事は間違いない。