がれき処理 (2)

以下は、個人的見解 です。


今日 (1月9日 月)は、講演会 「世界の非常識! がれき受け入れと焼却」 講師:環境ジャーナリスト 青木 泰」 を聴講しました。


今回の、がれき受け入れについて、諸手をあげて賛成している市民はいないと思う。今日の聴講の目的は、いろいろの人の意見を聞くことである。


講演の骨子は、汚染されているかどうか分からないがれきを、汚染されていない地域に受け入れて、汚染地域を拡散するという事は、世界の非常識である、ということでした。


それでは、解決策はというと、「がれきは地元で自前処理をする」で、”人・物・知識・技術・金の条件が揃えばできる” ということである。


地元であれば、どのごみが安全で、どのごみが危険か、判別がつき、それぞれの処理法でやればできる、とのこと。← ここが良く分からない。


また、地元では、現在12万人の失業者がいるので、この人たちを、がれき処理に従事させればできる、とのこと。


現在、地元では、既存の焼却場をはじめとして、新しい焼却場を建設して、フル稼働して、焼却し、これからも焼却を継続して行くわけであるが、今日の講演から推察すると、煙突から出る排煙と、焼却残渣に残る放射性物質は、汚染されている地域を更に汚染で塗り固めていることになる。


そこに、毎日、ボランティアで全国から、応援に駆けつけている人たちの安全はどうなっているのか?


ましてや、被災地には、多くの人間が生活しており、現に、近くの焼却場では懸命に、がれき焼却をしているのである。


全国にがれき拡散を防止する前に、地元の焼却をやめさせることが先決ではないか?


それとも、汚染地域で、汚染された人間が、汚染されたものを焼却することは已む無い、とでも言うのか。


受け入れごみは、安全だというなら、地元でやったらどうだ、とのこと。


だが、、一方で、”強い復興のスピード要求” と、”何とかしてやりたい” 、という全国民の思いと、危険かどうか分からないものは受け入れられない、という受け入れ地区の住民の拒否反応と相俟って、本問題は本当にむずかしいが、時間をじっくりかけた論議しか、糸口はないと思われる。


ただ、がれきの受け入れを阻止しても、根本的解決にはならない。本当に地元で、安全な処理法があるというなら、それを提案し、全国民の英知を集めて実行に移すことである。