節電で電気をつくりだす発想

しまだ環境ひろば 「エネルギー・まちと交通分科会」 です。

去る、5月19日付け、日経新聞朝刊 23頁 経済教室欄に、京都大学植田和弘 先生の論文 (節電所云々) が掲載され、感銘を受けて読ませてもらいました。


案の定、5月21日付け 同新聞朝刊 1頁の「春秋」に、”節電といえば我慢だ辛抱だと説かれ気分も沈む。がこれが発電所のかわりになるとは目からうろこだ” と述べています。


植田先生いわく

◆ 震災を受け、国民的にも企業の間でも節電意識と節電対策への受容性が高まっている。

◆ 耐乏という感覚ではなく、新しいライフスタイルの提示や他者を思いやり電力を大切に使う・・・・・・節電所の建設に投資するという発想” が有効であろう。 と説く。

◆消費してしまうはずだった電力を生み出し、発電所の変わりになる、節電により電気をつくりだすのだという。

◆省エネ機器だけでなく、電力・エネルギー消費行為の変更も多くの電気を生み出す可能性がある。節電・省エネ型消費行為への変更は節電所への投資なのである。

◆節電所の良いところは、発電所のような長い建設期間が不要で、明日からでも、少量からでも稼動する点である。

◆節電所の建設には、何をすれば良いかを知ることが出発点であり、企業や市民に適切にインセンティブが付与されれば、節電所への投資が爆発的に広がるであろう。 と記しています。

そうして、いくつかの”インセンティブ” の例が記述されており、本当に目からうろこが落ちた。