県・小水力協議会

NPO法人 しまだ環境ひろば 「エネルギー・まちと交通分科会」 です。


今日 (7月9日 火 PM) は、「静岡県農業水利施設を活用した小水力等利用協議会」 の 平成25年度小水力技術セミナー及び、ワーキング」 に出席しました。


参加者は、県の関係者・市町村関係者・各種団体・メーカ・市民団体・個人など、総勢70名の出席者でした。


いつも大会議で、関心の深さが窺われますが、話題性の高さにもつられて出ている人も多そうです。


今日は、最初、小水力セミナーで、テーマは、「エコ水車の開発と普及」 と題して、信州大学名誉教授の、池田敏彦 先生の講演でした。


水力発電は、① 大規模水力 ② 中規模水力 ③ 小規模水力 ④ ミニ水力 ⑤ マイクロ水力 とある中で、池田先生は、マイクロ水力の中でも更に小規模な、1KWクラスや、ナノ 100W クラスの小水力発電を数多く手がけて、その権威である。


池田先生は、失敗も成功も多数手がけてきているので、マイクロ発電への期待も、効用も、極めて明確である。 


安易な期待は禁物である、実際にやってみてナンボの世界であるという。


◆ マイクロ小水力発電は、経済性 (ペイバック) は、得られない。


◆ 初期投資の回収は、200年かかる。


従って、(1) 電気のない山小屋やバイオトイレなど (2) 市街地では家庭や公共施設の補助電源や、防災公園の街路灯 (3) 農業用のハウスや、野生動物用の電気柵などに有用に機能するとのこと。


さて、協議会は現在、2つのプロジェクトが、スタートしています。


◆ SPC(特別会社設立=売電会社の設立) プロジェクト


◆ マイクロ水力発電を活用した地域プロジェクト


しまだ環境ひろばは、後者の、プロジェクトを期待して参加をしていますが、
今日は、全国先行9ヶ所の、アンケート調査結果の説明がありました。


これから、静岡県の、モデル地区がトライするのに、概ね予想はするところでしたが、改めて実態が分かり、大いに参考になる発表でした。


また、富士宮市の、「安居山用水」 をモデルにした、目的の設定・発電量の想定・発電機の設定・電力利用の検討・今後の課題などもかなり参考になりました。


島田市でも、市内に豊富に流れている、「大井川用水」 を利用した、小水力発電を是非トライしたいものだ。


そろそろ手を上げる時だ。