大井川右岸で、「2つの小水力発電所」が稼働開始

NPO法人 しまだ環境ひろば 「エネルギー 担当」 と 「事務局」 です。


しまだ環境ひろばは、島田市ゆめ・みらい百人会議」 にエントリーして、エコまち未来Projに所属、庁内に設置した 「島田市水力発電創出合同検討会」 で検討を進めてきました。


その結果、幸い、事業主体に、「大井川土地改良区さん」 が名乗りをあげてくれて、去る4月、細島(小水力)発電所」 が立ち上がりました。


島田市には、網の目のごとく、大井川用水路が流れており、小水力発電拡大の可能性を秘めています。


さて、昨日 (5月23日 月) は、静岡県が大井川の右岸で整備を進めてきた、農業用水を活用した2ヶ所の小水力発電所の開所式行われました。


大井川の下流域には、水は僅かしか流れていませんが、中上流域で水は分水されて、用水となって、西は掛川・菊川・小笠方面へ、東は、藤枝・焼津方面へ、南は、吉田・旧大井川町方面へ流れています。


2ヶ所の発電所の場所は、菊川市西方発電所と、掛川市伊達方発電所です。


県が国の補助金などを使って11億5000万円をかけて整備したものです。


23日の開所式は、西方発電所で開かれ、川勝知事や地元の大井川右岸土地改良区の関係者など多数が出席しました。


西方発電所は最大で毎秒4.8トンの水量があり、用水路の4.9メートルの高低差を利用して2つの水車を回して発電します。


2つの小水力発電所の発電量は年間に合計で約196万キロワットアワーで、一般家庭600戸の電力をまかなえるということです。


施設管理は、土地改良区が担当、発電した電力は商社 (鈴与) に販売して、収益で用水路の維持管理費の約半分をまかなうという。


国は、過日、エネルギーのベストミックスを発表し、2030年の再生可能エネルギー比率を、22〜24%にするとしました。


今日現在、再生可能エネルギー比率は、まだ10%強程度です。


10%強から、大規模ダムによる水力発電 (8%) を除いたら、まだ2〜3%の世界です。


まだまだ、これからです。


再生可能エネルギー創出は、脱原発を叫ぶのと並行して、情熱と執念を持って進めるべき案件です。