生活情報交換会6月例会「静岡市の伝統工芸」
NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
今日 (6月16日 金 AM)は、「静岡 生活情報交換会 6月例会」に出席しました。
生活情報交換会は、某企業の退職者が、ボケないで生き甲斐のある生活をして行こう、と数人で立ち上げた会ですが今や会員も数十人となり、今日も約50人が集まりました。
毎月一回の開催で、来年1月には、100回を迎えるそうです。
さて、今日は、「静岡市の伝統工芸」 と題して、静岡市観光ボランティア 「駿府ウエーブ」 の宮本俊行さんのお話でした。
宮本さんは、石川県金沢市で陶芸家の家に生まれ、大学も彫刻科、静岡市役所に就職して工芸指導課に勤務するなど、づっと工芸畑を歩いて来た方です。
伝統工芸とは、長い年月をかけて受け継がれてきた製造技術や技法を使って製作された工芸品であるという。
何と言っても、静岡市の伝統工芸のルーツは、駿府城や、久能山東照宮や、静岡浅間神社の造営にあるという。
国の指定伝統工芸品は、全国で225品目、指定要件は、100年以上の歴史を有した技術・技法、伝統的な材料で、一定地域で10企業又は30人以上の従事者と厳しい。
県の指定郷土工芸品は、19品目、うち9品目が静岡市だという。指定要件は国より緩和されているという。
<静岡市の指定郷土工芸品>
(1)駿河漆器 (2)駿河蒔絵 (3)駿河指物 (4)駿河和染 (5)駿河塗下駄
(6)駿河張下駄 (7)駿河挽物 (8)賎機焼 (9)井川メンパ
駿河漆器の中で、寄木細工は、箱根が有名ですが、静岡市から箱根へ伝承されたという。
江戸時代、戦いがなくなると、武士は刀の鞘に施す彫刻や塗り(卵の殻・貝・石などなど)によってその美しさや見映えを競ったとのこと。
指物(さしもの)という言葉は良く聞くが、語源は、① ものさしを使ったから ② ほぞに差し込んだから の2説があるという。
今川時代に木綿が普及し、染色業が発展して「紺屋町」が出来た。
静岡の工芸品は、静岡市丸子地区にある、「駿府匠宿」や、JR静岡駅中にある、「駿府楽市」で見ることが出来る。
これまで何度か、2つの展示即売所を訪れているが何気なく眺めて終わっていたと思う。
今日の講義を聞いて、次回訪問時は見方が変わるだろうと思いました。
今日は、始めて聞いた話も各所にあり有意義な講演でした。