日本の責務

しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

内閣府は、14日、2010年のGDP (国内総生産) は、経済成長が著しい中国に抜かれ、世界3位に後退した、と発表しました。


しかし、その中身の大半は、外国企業が進出し、中国国民を雇い、生み出した生産であり、自国のみの力で生み出したものは少ないのも現実である。


しかし、外国企業も、中国の成長に依存して成長させてもらっていることも事実であり、持ちつ持たれつの関係にあることも否定できない。

一方、中国経済の目覚しい成長は、物凄いエネルギー消費と深刻な環境問題をもたらしていることは、決して見逃せない。


既に中国は、アメリカを抜いて世界第一位のエネルギー消費と二酸化炭素(CO2)の排出量になっているのです。


悪い事に、中国の国内総生産 (GDP) に占める、第二次産業比率は53%で、その多くがエネルギー多消費型の重化学工業であり、CO2の排出量は世界の20%に達しているのに、エネルギー消費効率は、極めて低いという実態である。


他方、中国自体も、エネルギー消費効率のアップと、環境問題について種々対策中であリますが、経済成長維持向上優先の中で、対策は追いついていないのが現状である。


日本の役目は、相互の経済連携の中で、省エネや環境技術を絡めて、中国に    ”経済成長” と ”環境保全” の調和の重要性を説き、これを確実に実現させていく事だと思う。


それが今後とも日本の責務だと思う。


下表は、国別のCO2排出量と一人当たり排出量の比較です。

出所) 全国地球温暖化防止活動推進センター より