新エネルギー比率は現在何%なのか?

しまだ環境ひろば 「エネルギー・まちと交通分科会」と「事務局」 です。

原発事故をきっかけにして、エネルギー問題がクローズアップされ、原発に変わる新しいエネルギーが、毎日のように話題になっています。


昨日も、ソフトバンクと、19の地方自治体が、「自然エネルギー協議会」を7月上旬に立ち上げ、太陽光発電比率を30%まで引き上げる、と発表しました。

ところで、新しいエネルギーの事を、「新エネルギー」という人、同じような意味で、「自然エネルギー」「再生可能エネルギー」「代替エネルギー」と言う人まちまちである。


インターネットで、wikipediaをのぞくと、

■新エネルギー
新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法に基づき、政令で指定されるものの事を指す。
バイオマス・太陽熱利用・雪氷熱利用・地熱発電風力発電太陽光発電等であり、すべて再生可能エネルギーである。と記述されています。

再生可能エネルギー
用語の定義は統一されていない。
極めて長期的に枯渇しないエネルギー と記述されています。

自然エネルギー
再生可能エネルギーとほぼ同義語に用いられる、とある。

水力発電は、総称して自然エネルギーであるが、中大規模水力発電は、「自然エネルギー」には含まない、ということのようだ。


(参考)・大規模水力発電 出力100,000kW以上 ・中規模水力発電 10,000〜100,000kW ・小規模水力発電 10,000kW以下尚、100kW以下をマイクロ発電と呼ぶ場合もある。

代替エネルギー
wikipediaでは、新エネルギーと同じ扱いになっています。

自然エネルギー」 と表現する中に、中大規模水力発電を含まない、がコンセンサスになっているようだから、どうやらどれも同じと解釈したが如何だろうか。


名称はともかく、新エネルギー比率が、人によって異なるのは困る。


BSフジのプライムニュースでは、まだ1%だ、と言っていました。


今日の昼の某局ニュースでは、10%だと表現していました。


”エネルギー全体の中の新エネルギー比率” と ”発電電力量の中に占める新エネルギー比率” では全く違うのに区別せずに表現もしています。


どうやら1%というのは、発電電力量に占める新エネルギー比率のようだ。


今日、菅総理大臣は、G8で「発電電力量に占める自然エネルギーの割合を2020年代のできるだけ早い時期に少なくとも20%を超える水準になるよう・・・・云々」と、分母を明確に発言しました。


それにしても、新エネルギーに占める 「小水力発電 の比率が、50%弱を占めている事を知っている人は少ないのではないか。