なぜ、心一つになれないのか

しまだ環境ひろば 「エネルギー・まちと交通分科会」 です。


南アフリカのダーバンで開かれていた、「COP17」 が、2日間延長して、去る12月11日(日)閉幕しました。


二酸化炭素(CO2)など6種類の温暖化ガスを削減するために、設けた国際的な取り決め 「京都議定書」 をどうするのか、が問われましたが、2013年以降も現行の京都議定書を延長することで合意しましが、どこまで延長するかは、決まりませんでした。


日本は、京都議定書で、排出削減義務を負う国・地域が世界の4分の1しかカバーしていないとして、これに強く反対しました。


この結果、日本、カナダ、ロシアなどが、延長に参加せず、削減義務を負わないので、延長京都議定書は、世界の15%を満たすだけのものとなってしまいました。


一方、1020年発効で合意した、「次期枠組み」 は、中国などの抵抗で、中身が良くわからないものになってしまいました。


米国・EU・中国・インド・日本、発展途上国、みんなが勝手なことを言い合い、利害が対立する部分は、曖昧にした結果、実効性は極めて希薄なものになってしまいました。


確かに、これまでは、先進国に責任はあるが、これからは急速に発展している中国やインドが、協力しなければ、実効性は上がらない。


言い合っていては、実効性のある合意はいつまでも得られない。


みんなで少しづつ我慢する、譲り合う、世界を救うために、各国は、なぜ心を一つにできないのか。