「御仮屋市民農園 (6) 自治会との協働

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


来る10月7日 (日) の開園に向けて、「御仮屋市民農園」 の再生工事が進んでいます。


農園開設の目的は、決して営利を目指しているのではなく、

(1) 雑草が生い茂り、荒廃した土地の、景観の蘇りと維持管理、

(2) 並びに市民に農業を身近に感じてもらう体験の場の提供にある。


民間事業では成立たない、公共的事業である。


会員のみんなが、基本的には、報酬を貰おうなどとは思っていませんし、世の中のためになることを望んでいます。


事業の受け手は、一番困っている、町内会や自治会でも良かったわけであるが、当会 (しまだ環境ひろば) に白羽の矢が立ったのは、これまでの公共的市民活動を展開している中で、事業の企画・実行能力を評価してもらっての事だと思います。


今回の事業の着手に当たって、一番気をつけているのは、地元自治会との協働意識の確立です。


市の仲介の下で、事業の企画をいち早く、自治会に説明し、事業化の基本的賛同と、農園参加者募集の協力を取り付けた事です。


幸いかな、U自治会長さんが、その気になってくれ、アンケートの配布・回収や、再募集の最大協力を頂けたことです。


町内会・自治会と、市民団体(NPO) の協力関係は一般的にうまく行っていないところが多く、協働するよりも反目しあい、その間に一線を引く場合が多く、当会も例外ではありませんでした。


しかし、今回は、大変うまく行っています。


町内会・自治会は、地域の団体であり、NPOは、専門活動団体であり、前者を 「縦糸」 に例えれば、後者は、 「横糸」 であり、うまく機能し合えれば、相当の力を発揮すると確信します。


今回の事例は、それを物語っています。


仲介する市の担当者の、市民団体と、自治会との、うまい組み合わせや、常日頃からの協働の実現意識 (市と市民が心を通じ合わせて何かを実現していく事例づくり) を大事にする無意識の行動が今回の成功の源になっていると思います。


市・農政課の O君、本当にありがとう。


市が介在して、橋渡しができれば、新しい可能性を秘めていると言っても過言ではなく、協働のヒントはここにあると強く感じている今日この頃です。