「金子みすずの詩」

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


昨今、暗い話が多い中で、今日 (2月15日 金 AM) は、久方振りに、
心洗われるお話を聞きました。


月に一回の、「生活情報交換会 (静岡)」 に参加しました。


いろいろな人と会え、情報交換もでき、良い話を聞く事ができますので、いつも努めて参加するようにしています。


今日のテーマは、「金子みすずの詩」 と題して、講師は、静岡市葵区の教覚寺住職 南荘 宏先生 でした。


金子みすずは、1903年 (明治6年) に山口県の港町に生まれた女性童謡詩人で、26歳の若さでこの世を去ったという。


ACコマーシャル 「こだまでしょうか」 で有名になりました。


今日の講演の内容は、”金子みすずの詩” の代表作をいくつか読みながら、みすずの詩に秘めた想いを探っていくものでした


代表作 「大漁」 では、いわしの大漁に沸く浜、一方の海の中ではいわしのとむらいが行なわれているだろうと書いています。


小さな、弱いものをいつくしむ、命の大切さなど、みすずの気持ちが表れています。


わたしと小鳥とすずと」 では、最後の一行 ”すずと、小鳥と、それからわたし、みんなちがって、みんないい。” にみすずの想いが出ており、当たり前の素晴らしさを詩っています。


星とたんぽぽ」 では、最後の二行 ”見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。” 人は見えないものに生かされているという。


”有難し” ”お陰様” ”勿体無い” などの素晴らしい言葉、日本人は見えないもの (陰) に手を合わせてきた。 手を合わせる (合掌) 容姿は、人間の最も美しい姿だという。


今日は、6つの詩を読みながら、これらの詩に講師の南荘先生がつけた曲を歌いながら、金子みすずの想いに浸りました。


本当に、心洗われるひと時を過しました。


最後に、南荘先生は、みすずの想いに絡めて、人は思い上がってはいけない、畏敬の念をもち、謙虚さを保ち、冥加を知ることが必要だ、と結びました。


今日は素晴らしいお話をありがとうございました。