江戸時代の亡霊

NPO法人 しまだ環境ひろば 「エネルギー・まちと交通分科会」 です。


今日 (6月6日 木) の日本経済新聞 一面のコラム欄に、小水力発電とその障害の記事が掲載されています。


■ 山梨県が、2050年までに、県内で使う電力をすべて太陽光や小水力で賄おうとしているも、98ヶ所の候補地のうち、この4年間で実現したのは、たったの5ヶ所だそうだ。


■ そこに立ちはだかっているのが、”水利権” という亡霊だという。


■ 小水力発電は、水路に発電機 (水車) を設置して発電するもので、水車を回しても、水の量は減らず、下流で水を使っている利用者に迷惑はかからない。


■ しかし、江戸時代からの権利だという。


■ 水路を管理する国交省も、この大昔の権利には手を焼いているとの事。


■ 記事は、「江戸時代の亡霊が地域の挑戦を邪魔しているみたいだ」 と書いている。


■ 昨今、規制緩和が厳しく問われている世の中で、実は誰にも迷惑のかからない水の利用をするのに、思い切った手を打てないのは、なぜだろうか。


■ 確かに、小水力発電の設備によって、”一時的な水の堰き止め” や、”ゴミの集積” などの問題はあるが、技術的に充分解決の道はある。


本当に、利用者が邪魔をしているのだろうか? そうとは決して思えないのだが。


ハードルは別の所にあるのではないか?