静岡県の第4次地震被害想定を聞いて

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


今日 (7月20日 土) は、「生活情報交換会 静岡 7月例会」 に出席しました。


今日のテーマは、「南海トラフ巨大地震静岡県第四次地震被害想定」 で講師は、静岡県危機管理部の アドバイザーのSさん (今日はプライベート出演) でした。


出席者は盛況、流石、静岡の住人、防災に関する関心は高く、教室がほぼ満員でした。


講義の内容


■ 東日本大震災を教訓として、平成25年6月 第4次地震被害想定が公表された。


■ 想定は、2つのレベルの地震津波を対象としている。


 ◆ レベル1  発生頻度が比較的高い。発生すれば大きな被害が出る。
         東海地震
         東海・東南海地震
         東海・東南海・南海地震 (マグニチュード8〜8.7)


 ◆ レベル2  発生頻度は極めて低い。発生すれば甚大な被害をもたらす
         南海トラフ巨大地震 (マグニチュード9程度)


■ 想定のパターンは、予知の有無・発生時期(冬の深夜 夏の昼 冬の夕方) など30通り


■ 想定データとして、建物被害による死者数・津波避難開始時間などを設定


■ 津波が防潮提を越えた場合の破提の考え方の設定


■ レベル (1・2) 毎に津波浸水域の想定 (どの地域がどんな状態になるか)


■ 地点毎の、浸水の深さと、津波到達時間の想定 

  ◆ 清水区役所 浸水深さ 1.6m 到達時間 16分
  ◆ 用宗港岸壁      2.4m       7分
  ◆ 由比港岸壁      2.9m       5分
  ◆ 静岡・中島小学校   1.7m      31分  などなど


  ※ 津波は、浸水深さ0.5mで足をすくわれる状態
  ※ 津波は、浸水深さ1・0mで全員死亡する状態
  ※ 静岡市 東名高速道路を超えてくることはない。
  ※ 由比の街に浸水することはないが、裏山の崩壊の方が危ない。


■ レベル (1・2) ごとの、建物被害・人的被害の想定


■ 木造建物の全壊率想定  震度6と、6.5では大違い。1981年以前の木造建物は、震度6.5で全壊に近く壊れる。


■ 防災対策と効果

  ◆ 耐震化・避難の迅速化・家具の転倒防止等の事前対策が極めて重要


今日は、改めて、地震津波の恐さを勉強し、減災の重要性を学びました。


最後に、講師は、

  ◆ 冷静に恐れよう
  ◆ 落ち着いて対処しよう
  ◆ 自らの命は自ら守る 「自助」
  ◆ 自らの地域は皆で守る 「共助」 
  ◆ 向こう3軒両隣り 「近助
  ◆ 地域全体で支える 「公助」


で結ばれて、講義を終了しました。 ありがとうございました。