企業と市民団体

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


民間企業の仕組みを製造企業に例をとって整理すると、


 ◆ 先ず、組織は、製品開発(設計・試作)・製造・品質管理・経理・資材・営業・その他スタッフ部門に分かれています。

 ◆ 各部門の中では、更に課・係・班などに分けられ、社員はそれぞれに配属されています。

 ◆ 指示(命令)は、部長・課長・係長・班長などから社員全員に徹底されます。

 ◆ 仕事は、組織単位に細分化され、配属されている社員に、洩れなく網の目のように役割が分担され、あたかも社員は時計の一個の歯車のようになって働き、商品が生産され、販売されていきます。


従って、社員は、会社から総合的な計画は聞いていない人も、自分は時計のどのあたりの歯車なのか、は理解して働いています。


これを、市民団体に当てはめると、


 ◆ 組織は、役員(理事・経理)と事務局と、会員〈リーダ・一般会員)くらいに区別され、会員は、分科会や部会くらいに所属している。

 ◆ 組織には、指示系統が必要にもかかわらず、それを認めようとせず、平等を原則として、あいまいの状態で運営されている。

 ◆ 事業や仕事は、しっかりした計画書もなく、役員やリーダの頭の中にある状態で実行化されているので、目的・方針・施策が伝わり難く、一部会員から、聞いていない、知らない、の不満があり、いつもゴタゴタしている。

 ◆ その要因は、計画書の立案の段階に時間をかけて、それに基づいて、会員の役割分担を決めれば、そう言う不満はなくなるのだが、役割分担の段階で、命令・指示権が無いので、役割拒否が出て、役員やリーダが、それを担うことになり、面倒くさくなって、結局自分でやってしまうという、歴史を繰り返しています。


長く民間企業にいて、市民団体に入ってきた会員はこれを理解するのだが、元から市民団体の人や、自営業の人はこれを理解しない。


ボランティア市民団体は、どこまで行っても、成熟しない団体なのかな、と思う。


しまだ環境ひろばも、昨年5月に法人化し、少しづつだが、事業もやりだしつつ、この辺りの弊害を払拭しようと努力し、毎日模索しています。